「クリエイターと向き合う姿勢が感じられません」
「事務所を辞めたいと伝えても、Kiiiからの回答は契約書がどうこうといったことばかりでした。高田さんの時代だったら、こういった話があればマネジャーが必ず僕の住んでいる大阪まで来てくれていた。でも、いまは僕らクリエイターと向き合う姿勢が感じられません」
がーどまんは「Kiiiは僕らのことをビジネスやお金としてしか見ていないんです」とも語る。
「僕は契約書に則り事務所を辞めたつもりです。でも、Kiiiは契約解除できないと主張して、いまだに『チャンネルがーどまん』の有料会員制コンテンツの収益から、手数料を持っていっている。Kiiiは何もしていないのにですよ? 代理人弁護士を通してそれはおかしいんじゃないかと伝えてもらったのですが、Kiiiは『契約期間中だから手数料は貰う』という主張で。もう、そういったセコイ部分にも嫌気が差しますよね。
結局、事務所もクリエイターも人としての付き合いですから。そこの信用がないとダメだと思います。僕らはクリエイター同士で互いを鼓舞し、エネルギーを与え合っている。そういった環境だからこそ、動画も伸びるし、ファンも魅力を感じてくれるんだと思うんです。
以前のKiiiとは、そういう関係が築けていました。だからこそみんなKiiiと一緒に切磋琢磨していた。でも、今のKiiiにはそういう姿勢がまったく感じられません。クリエイターが残りたいと思える環境じゃなくなったんです」
YouTuberらとKiiiの“カネの縺れ”は至る所で起きているようだ。YouTuberのマキヒカはこう語る。
「以前、アパレルブランド『MK BALL FIELD.』を立ち上げたのですが、その権利が全てKiiiにあるので、新商品の販売やイベントがまったくできなくなってしまったんです。中栄前代表取締役に権利を返して欲しいと伝えたのですが、『弁護士を通して協議中。正式に辞められることができれば、返せると思う』と言われたっきり連絡もない。ほんとに、困ってます」
YouTuberとKiiiの信頼関係は完全に瓦解してしまっているようだ。
弁護士の見解「契約解除を認められる可能性は高い」
そしてここへきて、新たな事実が発覚した。前出のYouTuber・B氏が、憤った様子でこう明かす。
「7月いっぱいで小豆島の漁師はまゆうとレジスタンスがKiiiを辞めたのです。以前から契約解除をしたいと声を挙げているクリエイターとの話は進んでいないのに、後から辞めたいと言ったクリエイターとはすんなり契約を解除した。こんなことがあると、契約解除を受け入れないのは高田さんやクリエイターへの嫌がらせなんじゃないかって思ってしまいますよ」
芸能事務所などの契約書問題に詳しいオリエンタル法律事務所の代表・佐野太一朗弁護士は「クリエイターらは、契約解除を認められる可能性は高い」と語る。