アーティストたちの一発撮りによる歌唱動画を公開している「THE FIRST TAKE」も、アーティストたちのありのままの姿を伝えることに成功していますよね。チャンネル登録者数は483万人以上いますし(8/24現在)、チャンネルの総視聴回数も10億回に上ります。
最後に「没入体験」ですが、 外出自粛が続く中で視聴者が増えたジャンルに、川の流れ、波の音など、自然の音や映像があるんです。実際に訪れることができない場所に行ったような気持ちになれたり、リラックスして仕事や勉強に集中できる環境づくりに役立てている方が多いようです。
社会問題化する
子どもの「スマホ中毒」
《2021年、ソニー生命が発表した「中高生が思い描く将来についての意識調査」では、「なりたい職業」としてYouTuberが男子中学生部門で1位、女子中学生部門でも2位となった。学研教育総合研究所が2019年に発表した「小学生白書」では、男子部門における「将来つきたい職業」の第1位は「YouTuberなどの動画配信者」となっている。子供たちにとってYouTuberは「憧れの存在」だが、同時に人気YouTuberの悪ふざけ動画や、不適切なふるまいの影響を心配する親の声も根強い》
――米国でも日本同様に、若年層のあいだでYouTuberになることが憧れとなりつつあることを明らかにした調査がありました。一方で、そのサービス設計によって子供たちの「スマホ中毒」についての懸念もまた表明されています。この状況についてはどのようにお考えですか。
仲條 最初に強調しておきたいのは、YouTubeは13歳以上を対象にしたサービスだということです。おすすめ動画や検索結果の表示は、自分のGoogleアカウントから簡単に管理できるように設計されています。ですので、家族や自分のアカウントから履歴を消すことで、おすすめ動画を管理することも可能です。
12歳以下の方には「YouTube Kids」という別のアプリがあり、お子様向けに適切なコンテンツ管理などを行っています。お子さんに関しては、そちらでYouTubeを楽しんで頂きたいと思っています。
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