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韓国はアフガニスタンで病院と職業訓練施設などを運営していた。現地スタッフは70~80人ほどといわれ、今回韓国へ退避を希望したのは駐アフガニスタン韓国大使館の職員や病院で働いていた医師、看護師、IT技術者などだった。
韓国政府は退避者は難民ではなく「特別寄与者」であることを繰り返し強調しており、入国と同時に短期滞留ビザを発給している。今後、長期滞留ビザに切り替え、法改正が施行された後は就業も可能な長期滞留ビザを発給する予定だとしている。
これから新型コロナウイルス対策のための2週間の隔離を含め6週間ほど、地方の忠清北道にある公共施設「国家公務員人材開発院」に滞在する。
アフガニスタンの現地スタッフの話
アフガニスタンの現地スタッフのインタビューも報じられた(東亜日報、8月26日)。駐アフガニスタン韓国大使館のスタッフの話。
「韓国行きを選択したのは私と家族の命を救うため避けられない選択だった。目抜通りや高速道路などを避けて狭い道を通ったのでタリバンの検閲を免れた」
このスタッフは1カ月前から韓国行きを準備。1週間前からカブールに移動し、韓国大使館職員と毎日連絡をとっていたとも語っている。
身元が明らかにされていない別の現地スタッフは、「外国政府機関で働いたという理由でタリバンがわたしたちを脅かす危険を感じた。朝、カブール空港へ入ろうとしたらタリバンに阻まれた。別の車両に乗り換えて他の入り口から空港に入った。韓国大使館が空港まで来られるよう安全を確保してくれた」と話している。
このインタビューは、24日、先にアフガニスタンを脱し、パキスタンのイスラマバードにいる際に外交省を通して行われたとされている。