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個々人が際立ちすぎて全体にメリハリがなくなった

 本番でも「THE EVE(前夜)」チームの評価は変わらなかった。

 審査するソンミは「今のステージが悪かったわけではない」と言いながらも幾度も首をひねる。個々人の能力は高いのに、ステージはいまいちだったからだ。続けて、ソロ歌手のイム・ハンビョルはこう評した。

「各自がよく見せようとはしているけど、それ以上のものがないと響かない」

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 こうした印象を一言でまとめれば、やはりチームとしてのまとまりがなかったということに尽きる。個々人が際立ちすぎて全体にメリハリがなくなり、平板になってしまった。

 

 そして、結果的に「THE EVE(前夜)」チームは負けてしまった。勝ったのは、SEVENTEEN「Pretty U」のチーム。K-POPマスターによる投票は3対3に分かれたが、投票点数の合算でわずかに後者が上回った。

 審査したイム・ハンビョルは、この対決をこう振り返った。

「いちばん上手いのは『THE EVE(前夜)』チーム、いちばん上手く曲を解釈したのは『Pretty U』チーム」

「Pretty U」は、ソファーを使った寸劇を交えるパフォーマンスだ。もともとボーイズグループの曲で、愛嬌を振りまく明るいアイドルソングだ。ダンスやヴォーカルなどの難易度は高くないが、表現力が必要とされる。「Pretty U」チームの9人はキリングパートを務める表情豊かなグイン・マヤを中心に、明るさと華やかさを全開にしたパフォーマンスを魅せた。

 審査したソンミは、それに対して「つらいときや憂鬱なときに、このステージを見たい。エネルギーをもらいました」と最大限の賛辞を送った。