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消極的すぎる日本勢、自己主張する中国勢…日中韓オーディション番組『ガルプラ』に見る日本人アイドルの「壁」

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2021/09/10

 日韓中から33人ずつ99人を集めて始まった、K-POPオーディション番組『Girls Planet 999』(以下『ガルプラ』/ABEMA・金曜20時20分)。グローバルな活動を目的とする9人組グループを生むためのオーディションは、エピソード1~2で参加者全員のお披露目が行われた。

 そこで確認できたのは、前身のオーディション『PRODUCE 101』シリーズと比較しても参加者の水準が極めて高いことだ。3年前にAKB48グループのメンバー39人が挑んだ『PRODUCE 48』のように、日本勢が酷評され続けるような事態も生じなかった。日本と中国からの参加者は、韓国勢に負けない存在感を発揮していた。

 エピソード3からは、脱落者を生むサバイバルに突入する。ここで、参加した99人のうち半分近くの45人(日韓中15人ずつ)が足切りされる──。(全2回の1回目/後編に続く) 

『GIRLS PLANET999』公式サイトより

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積極性の乏しい日本勢

 ここから始まるのは、9人が1チームとなって競い合う「コネクトミッション」だ。全11チーム中8チームは2組ずつ同じ課題曲で勝敗を争い、残り3チームはべつべつの曲で競う。その勝敗は、少女時代のティファニーや元ワンダーガールズのソンミなど6人のK-POPマスターによる投票で決定され、勝ったチームは視聴者投票締め切り前の24時間だけ、セルの得票が2~3倍になるベネフィットを獲得できる。

 

 準備された課題は、IZ*ONEやBLACKPINKなど人気グループの既存曲だ。曲の選択とチーム編成は、ゲームで勝ったセル(日韓中1人ずつの3人組)が他の2セルを選んだうえで決められた。

 各チームでは、まず話し合って3つの重要なポジションを決める。リーダー、キリングパート、メインヴォーカル/メインラッパーだ。それぞれ重要だが、なかでも強い印象を残すキリングパート(番組字幕では「ポイントパート」)は、ステージでもっとも目立つために得票に結びつきやすい。

 こうした役割は、たいていは立候補を募り、その場でパフォーマンスをして多数決で決められる。その過程では、自らが望むパートになれなかったり、あるいは役割を上手くこなせなかったりするなど、さまざまな困難も生じる。

 たとえば3年前の『PRODUCE 48』では、HKT48の参加者が役割をジャンケンで決めようと提案して物議を醸した。これは極端なケースだが、このようなチームワークが勝敗を大きく左右する。しかも今回は日韓中3人ずつなので、コミュニケーションも簡単ではない。

 こうした各チームにおける役割決定の過程を見れば、積極的な中国勢に対し、まとめ役の韓国勢、そして目立たない日本勢という印象だろうか。実際、各パートの人数を国別でカウントすると以下のようになる。