日韓中から33人ずつ99人を集めて始まった、K-POPオーディション番組『Girls Planet 999』(以下『ガルプラ』)。前編では、「コネクトミッション」で実力派チームが敗北した原因を探った。
そこでは日韓中から集まったスター候補生たちが、実力が高いがゆえにチームワークを成立させることができなかった状況が見られた。後編でも引き続き、コネクトミッションを取り上げる。
そしてこのバトルの結果、ついに脱落者が発表された。サバイバルはいよいよ本格化してきた──。(全2回の2回目/前編から続く)
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難易度の高いBLACKPINKの課題曲
コネクトミッションでは、同じ曲を2チームがパフォーマンスし、勝敗を決める8チームのバトルもあった。課題曲は、TWICE、BLACKPINK、IZ*ONE、OH MY GIRLの各曲だ。なかでも注目されたのは、BLACKPINKの「How You Like That」を選んだ2組だ。いまやBTSに次ぐK-POP発のグローバルスターとなった彼女たちの曲は、オーディション番組でも頻繁に課題曲として使われる。
だが、その難易度は高い。過去にも、オーディション番組で失敗が目立つのはBLACKPINKの曲だった。今回もその例に漏れず、「How You Like That」にチャレンジした2組とも際立つミスをした。
先にパフォーマンスしたのは2班のほうだった。このグループのリーダーは、BVNDITという5人組グループで2年間活動してきたシム・スンウン。キリングパートは安藤梨花(エイベックス・アーティストアカデミー)、メインラッパーはこのオーディションで初回から存在感を発揮したユン・ジアが務める。メンバーには、昨年「Nizi Project」で注目された櫻井美羽や、シグナルソング評価時に韓国勢1位となったキム・ダヨンもおり、全体的な能力値は決して低くない。
が、曲の冒頭でシム・スンウンの歌い出しが速くなり、その後もこれに引っ張られた。途中にはひとりが音程を外し、その後もふたり続けて外した。ダンスでもひとりが完全に棒立ちになる瞬間もあった。最初の失敗が次々と連鎖してしまった。