BABYMETALサポートメンバーが脱落
そしてエピソード5では、次のミッションに進む99人中54人(33セル中17セル+特別救済枠3人)が発表された。
それらは、かならずしもコネクトミッションで勝利したチームのメンバーばかりではない。勝利した5チーム・45人のうち、次に進めたのは29人(64%)にしかすぎなかった。逆に、チームが負けたにもかかわらず残った参加者も、54人中25人(46%)いた。ベネフィットの獲得はたしかに有利にはなるが、その効果はやはり限定的だ。
結果、11チームすべてから脱落者が生じた。この脱落者のなかには、「THE EVE(前夜)」チームのユ・ダヨンや、IZ*ONE「FIESTA」2班の伊藤美優も含まれる。また、中国の48グループの4人中3人もここで去り、OH MY GIRL「The Fifth Season」2班のようにチーム全員が消えるケースもあった。
こうした脱落者のなかで注目されるのは、元さくら学院のメンバーでBABYMETALのサポートメンバーを務めてきた岡崎百々子だろう。博多華丸の次女としても注目された彼女は、昨年『紅白歌合戦』にも出場し、BABY METALの海外公演にも帯同したキャリアを持つ。今回の全参加者のなかでも、大きなステージの経験はもっとも多いかもしれない。しかし、それでも早々に姿を消すこととなった。これが“メジャーリーグ”のシビアさだ。
日本勢の3人に票が集中した理由
エピソード5の最後では、個人別投票の順位も発表された。これは投票者が日韓中それぞれ3人ずつ9人に投じた結果で、この時点では当落に関係しない。
その結果は、やや意外なものだった。上位9人が日韓中それぞれ3人ずつだったのはクォーター制なので不自然ではないが、5位以内の3人を日本勢が占めたからだ。5位が坂本舞白、3位が江崎ひかるとなり、さらにコネクトミッションではさほど目立たなかった川口ゆりなが1位となった。
これは、日本勢の人気が高かったことを意味するわけではない。クォーター制なので日本勢では票が3人に集中しただけだ。逆に、韓国勢がそれぞれ4・8・9位、中国勢が2・6・7位だったのは、票が割れていることを示唆している。
実際、コネクトミッションでは日本勢はあまり目立たなかった。川口・江崎・坂本舞白はそのなかで安定した実力を発揮してきたが、良くも悪くも突出した存在感を見せる中国勢に対して印象が薄いことは否めない。今後の見どころは、3人以外の日本勢がどれほどアピールに成功するかということになるだろう。
次のミッションでも、大幅な足切りが予定されている。そしてこのあたりから、急激に成長する参加者も現れ始めるはずだ。実際に野仲紗奈、グイン・マヤ、ファン・シンチャオと、コネクトミッションで目立つ活躍を収めた存在も見受けられた。オーディションもやっと折り返しに入り、順位はさらに変動して熾烈な競争が生じていく──。