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続いた中国勢実力派のミス

 対する1班も実力者が揃ったチームだ。優先的にセルを編成できたトップ9の4人が含まれているからだ。中国勢では実力・ルックスともに際立つシェン・シャオティンとツァイ・ビーン、韓国勢ではCLCのチェ・ユジンと際立った存在感を示してきたソ・ヨンウンがいる。日本勢にも、元X21の川口ゆりなとCherry Bulletのメイがおり、キャリアが豊富で全チームのなかでも平均年齢は20.4歳ともっとも高い。

 だが、失敗はいきなり冒頭から見られた。ツァイ・ビーンの初動が遅れ、直後の振りもずれてしまった。途中には、シェン・シャオティンが前面に出てくるところで遅れた。歌やラップに大きな問題はなかったが、フォーメーションで目立つミスがふたつも生じてしまったのである。審査するK-POPマスターのひとりである振付師のペク・グヨンは、最初のミスでチームの集中力が切れたとコメントしていた。

 

 実力のある参加者が本番で失敗をするケースは、過去のオーディション番組でも見られた。しかも、それはキャリアとあまり関係がない。3年前の『PRODUCE 48』では、もっとも練習生期間が長い韓国の参加者が大きなミスをした。今回の場合も、シム・スンウンはデビューして2年活動を続けており、ツァイ・ビーンも昨年デビューしたKSGIRLSのメンバーで、かつ参加者のなかでは最年長の25歳だ。

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 はっきりとしたミスの原因はわからないが、おそらく緊張だろう。ただ、それを楽しめるかどうかがスターとしての試金石でもある。緊張を集中に昇華させてリハーサル以上のパフォーマンスを披露する者もいれば、リハーサルでは上手なのに本番で実力を発揮できないタイプもいる。キャリアの長い参加者や年長者でもミスをするように、これは場数を踏むだけでは解消できることではないのかもしれない。

 この対決は、結局ミスの少なかった1班が勝った。だが、シェン・シャオティンとツァイ・ビーンは、注目度が高いからこそ今後に不安を残す内容だった。