『乃木坂に、越されました』を見るのはツライ……。
人気のある頃からAKBグループは色眼鏡で見られ、ファンは「秋元康の私腹を肥やすために握手券買うバカ」みたいに言われてきた(しかしなぜか乃木坂のファンはそういうこと言われないのが納得いかん。あっちも同じ図式だろう!)。
そしてNGT山口真帆騒動からこっち(それ以前に須藤凜々花結婚宣言あたりが凋落の萌芽とみるが)は選抜総選挙が休止になりさらにコロナ追い打ち。世間はすでに「AKBは終わったもん」みたいに思ってるんじゃないか。終わってないよ!(と叫ぶ)
そしてやってきたAKB久々の地上波冠番組。『乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~』。
わかってますよ、「いやいやコレはわかっててやってるんだよ」と制作が思ってるのは。あえてこういうタイトルが面白いんだって。はい。内容が良ければ文句はないです。が……。ネットでもこの番組のスベりぶりが揶揄されてた。「今どき無人島企画とかやってんの(嘲笑)」みたいな。
確かにありきたりでスベってますが、でも他のバラエティ番組と同じ程度だぞ。「タレントにこんなんさせたら面白いんちゃう~?」と思いついた安易なネタと、テレビ局内の内輪ウケネタが合体した「典型的バラエティ番組」。これが主流だ、そのどこが悪い。
悪いんだよ……。面白くないんだもん。ノーギャラでいいから番組出させてくれってメンバーがテレ東のプロデューサーにプレゼンする企画。ほんと、私でも考えつくようなヒマネタ。プレゼンするずっきー(山内瑞葵)は一生懸命で可愛いけど、それだけというか。可愛いって言っといてナンだが、ずっきーの魅力ってこれなのかねえ? 私はずっきーをあまりよく見ていない他支店ファンだが「想像してたようなずっきーが想像通りに出て来た」感じ。ファンが喜んでりゃいいのかもしれないけど、せっかく地上波でやるならもうちょっとなんとか……。
それよりもリモートMCのひろゆきだよ。これこそ「AKBとひろゆき! トガったキャスティング!」なんだろうが、「AKBに興味ない人が好きなこと言う」にしたってつまらん、というか穏当なことしか言ってないし。動画再生100万回プロジェクト(これも安易ネタ……)のアドバイスで「芸能人ユーチューバーとコラボしたら」とか、それ「いちばん言っちゃいかんつまらんアドバイス」だろう。同じような芸風だと古市憲寿がいるけど、こうして見ると古市憲寿の「興味なさげに水かける仕草」は芸になってるということが、この番組のひろゆきでわかった。というかなんで古市讃歌してるんだ私。AKB讃歌を歌いたいのに!
INFORMATION
『乃木坂に、越されました』
テレビ東京系 火 25:35~
https://www.tv-tokyo.co.jp/nogizakani/