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「今、すごく楽しいです」多忙すぎた生活を経て…加藤晴彦46歳が辿りついた“揺らぐ生き方”

加藤晴彦さんインタビュー #3

2021/10/09
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これからやってみたいこと、ありますか?

――結婚を機に、今はご家族との時間を大事にされていると伺いましたが、今後についてはいかがですか。「こんな活動を行っていきたい」といったことはありますか。

加藤 うーん。これに関しては、明確に「こっちに行きたい」というのはなくて、空いてる時間にできることがあれば、何でもやればいいじゃんと思っていて。だから、例えばここで芸能界以外のことを答えたときに、「じゃあ芸能界の仕事はしたくないんだ」と受け取られてしまうのも違うな、ということもあるんです……。実際、この間も番組の収録に行ったんですけど、やっぱり楽しくて。

――最近は一つだけじゃなくて、色々な仕事をされている人も増えてきていますよね。

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加藤 僕もそれでいいんじゃないかと思ってます。そうした中で言うと、例えば好きで服を作ったりもしています。それは、ちょっと前から仲間とやっていて。でも、あえて僕の名前は出してないんですよ。だからどこでやっているのかわからないし、調べても何も出てこないです。

 

――「加藤晴彦プロデュース」みたいな感じではないんですね。

加藤 本当に普通にやりたいんで、デザインから全部自分でやって、でも全く名前は出さずに、ですね。

――では、その服を買った人は何も知らずに、加藤さんが作った服を着ているわけですか?

「木の話なら、YouTubeぐらいやってもいいかな」

加藤 そうですね。そういう話で言うと、キャストでの出演はお断りしたのですが、ドラマのことでも、「ちょっとこういうことがしたいんだけど……」と相談を受けて、「じゃあ僕が動いてみますね」と言ってあちこち調整したりもしています。この経験が絶対に、また何かに繋がると思っていて、そんな感じで最近は結構バタバタしていたり……。あと、これは余談なんですが、今は「木」も好きですね。たまに奈良に行って、吉野杉っていう有名な木を見定めたりして。

――木の見定め……?

加藤 色々な木のニオイを嗅いで、ホワ~ンとしてるんです。いや、ここだけ切り取ったらちょっとヤバいですよね(笑)。それも材木業界で働いている友達がいて、一緒に競りを見に行ったりしてるんです。木というカタログを自分の中に作ると、これがけっこう面白いんですよ。