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「今、すごく楽しいです」多忙すぎた生活を経て…加藤晴彦46歳が辿りついた“揺らぐ生き方”

加藤晴彦さんインタビュー #3

2021/10/09

加藤 フロアは違うんですけど、同じマンションに住んでいたことはあります。僕よりも上の階にマシャ兄が住んでいて、実はそのさらに上に、ナインティナインの岡村さんも住んでたんです。それで岡村さんがよく冗談で、「俺が前住んでいたマンションはイケメンマンションだった」と、ラジオで仰っていたみたいで(笑)。

 僕もマシャ兄に初めてお会いした後に、オールナイトニッポンのパーソナリティをやらせていただいたんですけど、そこで「福山雅治のオールナイトニッポン」とコラボさせてもらったりだとか……うん、それは本当に夢のようなことでしたね。

デート中に記者のニオイを感じて……

――ちなみに当時は「抱かれたい男」1位にも選ばれていましたが、そのことはどう感じていましたか?

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加藤 いや、選ばれても本当に抱けるわけじゃないですからね(笑)。それに、時期によってはちゃんと彼女もいましたし。でも、誰かと付き合ってもコソコソ隠れなきゃいけないのは「なんで?」って思ってました。

 もちろんこの仕事をしている以上、相手のこともあるし、ある程度制限が掛かるのもわかるんですけど、やっぱりそれはストレスだし、全然会えないとなると何のために付き合ってるのか分からないし……とか。僕は結構、撮られなかった方なんですけどね。記者のニオイを感じるというか、そういう第六感的なのがあって。

――「今いるな……」みたいな。

加藤 一回、彼女とご飯を食べているときに、「おるな」って分かったんですよ。そこはたまたま馴染みのお店だったから、店員さんにお願いして、その車までおにぎりと飲み物を持っていってもらったんです。「加藤さんからです」って。

 

 で、こっちも食事を終えて店を出てから、その車のところまで行って、「お兄さんたちも大変だね。大丈夫、そっちも仕事だろうから。でも、どう思う? こんなの。俺も嫌な気分なんだ、今」みたいな話を色々して。そしたら向こうも「すごい響きました! 一緒に写真を撮ってください」とか言ってきて、なぜかそいつらと記念撮影して終わりました(笑)。

――なんと……。そのときの記事は掲載されたんですか?

加藤 いや、何も出なかったですね。僕との話し合いでわかってくれたからなのかはわからないですけど。……まぁ、どうでもいい話ですよね、これは(笑)。

SNSには手を出さない理由

――最近は自ら情報を発信するタレントさんも多いですが、加藤さんはSNSは何もやられていないですよね。それは、なにか理由があるんでしょうか。

加藤 僕、基本的に自分から発信とかは絶対にしないんですよ。自分で「これをやりました」と言うことに、全然興味がないというか。もちろん、SNSで色々と発信されている方を否定しているわけではないです。ただ、僕はそういうことには無縁というだけで。本当に、普通に生きているだけですし、しかも超アナログで、未だにガラケーが命綱なんですよ(笑)。

 かといって、隠したいということでもなくて、なにか聞かれれば答えるし、ってタイプですね。結婚したときも、自分から言うつもりはなかったんですけど、どこかで情報を嗅ぎつけたスポーツ新聞から電話が掛かってきたんで、まぁ嘘をつく必要もないかな、という感じでした。