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KinKi Kidsの次は「仁亀」のシンメにトキメキ

 この後、ジャニーズが出演したBL作品で目立つものはあまりない。しかしこうした背景から、ジャニーズの“BL的鑑賞”が浸透していく。コンサートやPVのメイキング、ラジオ番組でのトーク、アイドル誌をはじめとした雑誌インタビューなどの数々から、タレント同士のBL的関係性を勝手に読み解き、妄想するのだ。

 KinKi Kidsの次にBL的鑑賞の的になったのが、KAT-TUNの「仁亀」こと赤西仁×亀梨和也のシンメ(※ステージでの立ち位置がシンメトリーになる2人組が語源で、現在は親密なメンバー2人組を指す)だ。

 2人はこうしたファンの気持ちを知ってか知らずか、ファンがつい読み解きたくなるような言動をしていた。

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・亀梨が赤西の誕生日である7月8日に普通自動車の運転免許を取得し、二人でドライブに行った

・靴のサイズが同じ

・ツアーのとき、自分の団扇に見向きもせず、隣の相方の亀梨団扇を見ていた

・亀梨のスリーサイズを赤西が知っている

・無人島に何を持って行くか聞かれ、『友達。亀梨でもつれていこうかな』と赤西が答えた

 などなど……

 この頃にはメンバー同士のワチャワチャを愛でるのはジャニーズファンにとってはお約束になった。タレント側もそういったファンの気持ちは織り込み済みで“サービス”をするようになっていく。

「距離感がバグってる」Hey!Say!JUMPの撮影現場

 例えば、嵐のコンサートで大野智と二宮和也がキスしたり、お尻を触ったりする場面は良く見られた。NEWSの場合はもっと戦略的で、小山慶一郎と手越裕也がキスやハグをしてファンが沸く、というシーンはコンサートのお決まりになっていた。一時期は小山と手越が同人誌の人気コンテンツになっていたとも言われる。

 なかでもBL的鑑賞が大盛り上がりしたのが、7~8年ほど前のHey!Say!JUMPだ。

Hey!Say! JUMP (Johnny’s netより)

 彼らの場合、デビュー年が早く、小さな頃から雑誌撮影などを一緒にしてきたことから「バグッてる」とも言われる近い距離感が主な原因だろう。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔がこんな発言をしていたこともある。

「取材のときには特に“くっついて”って指示がなくても、お互いに寄り添っている姿を見ると、『うわー、Hey! Say!JUMPだ』って、改めてグループの信頼感とか、そういうモノを感じます」(『オリスタ』2012年1月25日号)

 シンメの組み合わせも、「山田涼介×知念侑李(やまちね)」「有岡大貴×山田涼介(ありやま)」「薮宏太×八乙女光(やぶひか)」「伊野尾慧×有岡大貴(いのあり)」「伊野尾慧×高木雄也(いのたか)」など、かなり豊富だ。