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「日本の男性でビキニ焼けがあるのは私ぐらい」出版社の社長が200着のセーラー服とビキニを“着こなす”大人の事情

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「まぼろし博覧会」館長・セーラちゃんインタビュー#2

note

つけまつげを付ければアニメ的な顔になる

――セーラちゃんの姿になるまでにどれくらいお時間かかるのですか?

セーラちゃん すぐですよ。着るのは5分もかからないじゃないですか。メイクは5分。全部で10分で大丈夫です(笑)。そんな立派なことできないんで、頑張っても。あまり面倒なことはしたくないので。

 つけまつげを付ければアニメ的な顔になるので、なんとかなるかな。女性のメイクだと時間かかりますから。本格的なメイクはプロに頼みます。

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セーラちゃんTwitterより

――セーラちゃんの年齢や性別は明かしているのでしょうか。

セーラちゃん 明かしてません。あまり関係ないことなので。例えば役者さんが何かの役をやったときに元の人なんて関係ない話ですもんね。まあ、人格、考え方とかはほぼ重なってます。

――セーラちゃんはいつも「まぼろし博覧会」の入り口で来館者を出迎えているそうですが、来館者はどんな反応をされていますか?

セーラちゃん (セーラちゃんを)知ってて訪ねてこられる方が半分くらいいるので、「わぁー! セーラちゃーん!」って来てもらえます。だけどここは伊豆なので、普通の観光客の方で「ここなんだろう?」って来られた方だと、なかにはちょっと怪訝な顔をされる方もいらっしゃいます。でも帰りには半分以上の方が「良かったよ、ありがとう!」って帰られます。

来館者とは一緒に写真撮ったり、お姫様抱っこしてもらったり

――来館者に写真付きの名刺を渡されていましたよね。

セーラちゃん 名刺はいっぱいあります。200種類くらい。でもなかには捨てていく人も(笑)。当然、興味ない人もいるし、「こんな気持ち悪いもの」と思う人もいるし。でもそれはいいんですよね。その人の勝手なので。でも喜んでくれる人が多いです。もっと欲しいとか。

200種類以上あるというセーラちゃん名刺 ©文藝春秋

――思い出になりますよね。

セーラちゃん ええ。でも思い出になる人と、こんなもん持って帰れないって、なんかキャバクラに行って来たみたいって言われる人もいます(笑)。

――来館者とはどんな交流をされているのでしょうか。

セーラちゃん 仕事の話もしますし、受験の話もします。あとはラブラブベンチとかで一緒に写真撮ったり、お姫様抱っこしてもらったり。もう1000人くらいにしてもらいました。痛いこととか血が出ることはしたくないけど、他はなんでもします(笑)。

来館者にお姫様抱っこをされるセーラちゃん(セーラちゃんTwitterより)

――初対面とは思えないほどフレンドリーに接していましたよね。他にも走ってお客さんをお見送りしている姿が印象的でした。

セーラちゃん よくTwitterで勘違いされていて、道ゆく人に呼び込みをしているんじゃないかと言われるんですけど、それはまったくないんですよ。せっかく来られて、帰りって大事じゃないですか。お客さんの立場に立ってみたら、見送ってくれるっていうのは、思い出が倍増して、すごくいい思い出になるので。絶対(お見送りを)抜かしちゃいけないと思ってます。