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「日本の男性でビキニ焼けがあるのは私ぐらい」出版社の社長が200着のセーラー服とビキニを“着こなす”大人の事情

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「まぼろし博覧会」館長・セーラちゃんインタビュー#2

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「面白いネコ科動物全部集めろ!」

――セーラちゃんは、「まぼろし博覧会」の他にも2つ博物館を運営されているそうですが、どんな博物館なのでしょうか。

セーラちゃん 1つは25年前に作った「ねこの博物館」。ここは、生きた猫もいて触れ合いができるんですけど、他にもネコ科動物ですね、虎を頂点とする38種類のうち28種類くらいの骨格とか剥製が(展示して)あります。バブルの時にいっぱい買ったので(笑)。貿易商に頼んで「面白いネコ科動物全部集めろ!」って。ですから貴重なものですよ。

貴重なネコ科動物の剥製や骨格標本が展示されている ©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

――もともと猫が好きで色々と集めていたのですか?

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セーラちゃん 猫が好きというか虎が好き、タイガーが好き。かっこいいじゃないですか。ライオンはボケーっとしてるけど、虎はかっこいいなぁって。一番強い動物ですよね。

――もう1つの博物館「怪しい少年少女博物館」はどんな博物館なのでしょうか。

セーラちゃん 猫以外のものに興味もあるわけじゃないですか。猫はそれ以上集めようがないんですよ。世界中探しても。他もしたいので、「怪しい少年少女博物館」っていうのを2003年にオープンしました。

2003年にオープンした「怪しい少年少女博物館」 ©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

 昭和のおもちゃが中心ですね。小さいんですけど、それなりにファンの方が来てくれています。だけど狭くて、もう手の付けようがない時に、ここ(「まぼろし博覧会」の土地が)がちょうど手に入ったので、「やりたいことやろう」ってやりたい放題やってます(笑)。

昭和のおもちゃが中心に展示されている「怪しい少年少女博物館博物館」©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

笑ったり、呆れたり、そういう気持ちになってほしい

――ネットでは「まぼろし博覧会」はカオスな博物館と言われていますが、ご自身はどう思われますか? 

セーラちゃん 極端なものも排除しないで置いてますので、もちろんコレクターの方が「この昭和のおもちゃが好きだ」と言うのはいいんですけど、どんなコレクションでも大半の方はそんなに思い入れはないと思うんですよね。ほとんど興味ない人もいると思うんですよ。でもどれも全部、みんなが生きている現実社会の事象なんです。

 ただ、お客さんが見たことないものを見て驚いたり、笑ったり、呆れてしまって、頭の中がすごく楽になって、帰りになんかよくわかんないんだけど、明日楽しいことがあるような、そういう気持ちになってもらいたいだけなので。

 こんな時代に、生きづらい時代に、やっぱり明日に希望を持ってる顔になってもらったら、小さな希望が持てれば、その人は元気になれるので。そのシステムだと思ってます。みんなが笑顔になってもらえれば嬉しいですね。

 YouTubeの「文春オンライン」公式チャンネルでは、セーラちゃんのインタビュー動画を配信しています!

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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