昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/10/20

――演出や指導をされることはないですか。

白畑 いま思えば、2回目の収録あたりからADさんに「プロの技でお願いします」と言われるだけになっていました。後部座席から出てくるタイミングなど、すべて僕に任せてくれるみたいな。

――白畑さんは役者ですから“いる人”というキャラクターを演じている感覚だと思うのですが、どこかでバラエティ的な仕掛け人としての自覚もあるのでしょうか。

白畑 やっぱり、最初は人を驚かすことに少しだけ抵抗があったんですよ。でも、だんだんと慣れていって、あくまでそこに“いる人”になりきるという感覚になっています。驚かす驚かさないとかではなく、とにかくそこにいる、自分のやることをきちんとやる。

 最初に出演した時に、スタッフさんから「なにがあっても、声を出したり、笑ったりしないでください」と言われて、それをずっと守ってやっている感じですね。

ターゲットに殴られそうになったら

―― 端から見たら“いる人”は不審者極まりないので、驚きのあまり白畑さんを張り倒そうとするターゲットもいそうですが。

白畑 当初はターゲットの方たちがどう対応するかわからないので、ディレクターさんもそのあたりを気にしていました。「なにがあっても、声を出したり、笑ったりしないでください」の後に「でも、殴ってきたら逃げてください」って(笑)。実際、僕もかなり怖がりながらやっていましたから。

©️文藝春秋

――ターゲットが向かってこなくても、危険な現場がありますよね。「後部座席に人がいる」(2017年3月22日放送)は、バイきんぐの小峠さんが愛車を運転している最中に後部座席から起き上がるという企画でした。敷地内での運転でしたけど、驚いた小峠さんが運転を誤ったら……などと考えたりは?

白畑 そうなったらしょうがないみたいな感じで、意外と怖くなかったですね。それに昔、プライベートで乗っていた車が思いっきり横転したことがあるんです。軽井沢の人通りの多い場所で。運転していた友人の具合が急に悪くなったと思ったら、車が横転しちゃって。そのまま友人は気を失っていたので、警察が来るまで僕が交通整理みたいなことやっていました。そういう経験があるものだから、あまり怖くはなかったです。

z