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学校内の「対策委」は設置されず放置状態

 保護者対応についても、市教委はこう述べる。

「学校側から『謝罪をしたことで、解決をみた』と聞いていました。市教委としてもこの件は見守りながら、丁寧に見ていくことにしていました。親御さんも、相手方の児童が謝罪をしていたことで、解決を認めていました。しかし、その後の、相手方児童の態度について、『反省がないのでは?』との疑念が生じたとのことでした。学校側にも親御さんが『反省していないんじゃないか?』と言っていました」

 市教委によると、Aくんのいじめの調査は学校内の対策委がする。しかし、学校側から、保護者に設置に説明がなく、9月になっても委員が決まっていないことが明らかになった。

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「校長が今年度代わったばかりで、そうそう早く動けなかったようです。あとからみれば、私どもが反省すべきところです。それに、各学校の『いじめ基本方針』を作った時に、委員の内諾を取っていたはずです。しかし、校長等の人事異動があり、人脈が引き継がれていないのではないでしょうか。学校では、あらためて委員を探しています。学校には、なるべく早く揃えていただきたい」(市教委)

校長はダンマリ、その後も終始曖昧な返答

 その後、保護者側と学校、市教委は9月28日夕、話し合いを開いた。対策委で調査することが決まったが、いまだに常設の対策委であるはずの委員が誰かはっきりせず、模索中という。保護者は、そのときの様子について、こう話す。

「校長はダンマリで、市教委は『校長は赴任したばかりで、前校長と引き継ぎができていなかったんですよ』などと言いましたが、言い訳に聞こえました。『前校長に聞けば、誰が対策委の委員なのかわかりますよね。今年の4月から、調査委を設置してほしいと言っていましたよね?』と聞くと、校長は『模索していましたが、なかなか対策委を開くという結論に至らなかった』と言っていました。

 それに、調査委の設置をお願いしたとき、校長先生が『お母さんの意に添えない』と言ったんですよ、と問いただすと、校長は『その言葉を言った覚えがない』と言っていました。そして、校長は『9月になって、男子児童が登校をしないことを踏まえて、やっぱり、対策委は必要だという結論になりました』と言っていました。私が『今年中に解決をしてほしい』と言うと、民生委員や前校長にお願いをすると言っていましたが、『いつぐらいになりますか?』と聞いてもはっきりしませんでした」