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いじめられて不登校なのに、なぜか成績表には『B』判定が…
この日の話し合いでは、Aくんの1学期の成績表を持ってきた。ほとんどの科目に成績がついていたが、保護者は納得がいかない。
「いじめられて不登校になっているのに、どうして成績が『B』についている科目があるのでしょうか。出席をしていないので、(判定不能を意味する)『/』でいいです、と言ったんです。その代わりに、欠席をした理由を、いじめで不登校になっていたことを証明する文書をくださいと言いました。もっと早く解決をしてくれれば、こんなに長く学校に行かないということはなかったはずです」
結局、保護者の要望が聞き入れられ、Aくんの成績表は「/」となり、「欠席理由 いじめられたことに不安を感じて不登校となったため」という文書が渡された。
話し合いの終盤で校長は「もういい加減、眠くなった」
この日は22時まで約4時間にわたり話し合いが行われた。その終盤で、校長は重大事態との認識で「誠心誠意やらせていただきたい」とは言ったものの、話し合いの終盤では「もういい加減、眠くなった」とも言っていたという。
話し合いを踏まえ、保護者はこう話した。
「10月末までに対策委を開催してほしいです。息子は学校へ行きたいのです。そのため、3学期から通ってほしいんです。そうしないと、解決しないままになってしまう。子どもが安心して学校に行ける環境づくりをしてくれない限り、学校には通わせられない」
写真=渋井哲也
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