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どんな仕事にもたくさんある「嫌なこと」を頑張れるか

 すでに何年も仕事経験のある社会人の皆様には釈迦に説法ですが、毎日やっている自分の仕事がすべて好きなことばかりでできているという幸運な人はほとんどいません。好きな領域の仕事に就いていたとしても、その中には雑務やらルーチンワークやらトラブル対策やら、嫌なことも多分に含まれているのがふつうです。それらをこなさなければ、結局は、好きな領域の仕事であっても、最終的には高い成果を上げることは難しいのが現実です。それで、高業績者は「嫌なことでも頑張れる人が多い」のです。

 以上のような考え方は、多くの企業の採用面接における基準の一つになっています。ですから、好きなこと「しか」頑張れないと判断されると、低い評価につながる可能性が高くなるのです。実際、この評価の考え方は、義務でやらなければならない学業は頑張らずに、趣味やクラブ、アルバイトという自分の好きなことばかりに注力している学生はリアリティ・ショックを受けやすく、離職しやすいということにも符合します。

 やはり、面接官は「ガクチカ」で学生が好きなことについての話ばかりするのを黙って聞いていてはいけませんし、就職活動をしている学生の側も、「自分は好きではないことでも頑張れる」ということをきちんと証明するために、趣味やクラブ、アルバイトだけではなく、学生の最大の義務である学業についても話すべきなのです。

【前編を読む】日本の就職試験は不毛な過程が重視される? 採用において「面接」が精度の低い選考方法である“決定的証拠”

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