2015年あたりから徐々に店舗数を増やしている飲食店のジャンル「間借りカレー」をご存知だろうか? 昼と夜の母体が一緒の「二毛作カレー」も含め、居酒屋などの空いた時間を利用し、カレー店として営業しているのが特徴で、少ない初期投資で飲食店を始めたい若者から人気の業態だ。人気を集めたお店がそのまま独立することもあり、高円寺の「スパイスカレー青藍」や雑司ヶ谷の「カリー・ザ・ハードコア」はその例である。
将来、人気店になる可能性がありジュニア時代から若手俳優を追いかける主婦のように青田買いするカレーマニアは多い。また、街の隅でひっそりと始めていて「あれ? こんなところに」と見つける楽しさも人気の理由。コロナ禍で下火になっているとはいえ未だに根強いファンも少なくない。
本業は様々でダイニングバーや居酒屋、イタリアンレストランなど多岐にわたる。筆者も本屋の間借りカレーなど幅広い店舗をチェックしているが、今回、錦糸町で見つけた間借りカレー店は別次元の本業だったのだ。
超ド級の怪しげなカレー店が錦糸町にあると聞いて…
今回お邪魔したのは東京・錦糸町駅から徒歩3分、南口にある「WAKUWAKUカレー」だ。筆者は提供者から「錦糸町にヤバいカレー屋がある。とにかく行ってほしい」との情報を受け、遊興の店も軒を連ねる通りに足を運ぶとすぐに該当店舗の看板を見つけられた。
その看板にはポークカレーやチキンカレーなどと書かれておりカレー店であることは明確なのだが、視線を上げてみると無料情報館の文字、他にもパーティグッズ、コスチューム、など飲食店とは不釣り合いな言葉がちりばめられている。
隣のお店や2階の入り口を探すがいずれも開いてはおらず「もしや…」と生唾を飲み込んだ。そう、ここが今回情報をいただいた「WAKUWAKUカレー」。なんと大人のお店の無料案内所の空き時間を利用した間借りカレー店なのだ。