文春オンライン
夜は“無料案内所”、昼は本格カレー店!? 錦糸町で見つけた「落差がヤバすぎる」カレーに行ってみた。

夜は“無料案内所”、昼は本格カレー店!? 錦糸町で見つけた「落差がヤバすぎる」カレーに行ってみた。

2021/10/30

genre : ライフ, グルメ

note

想像以上の本格さに腰を抜かすこと間違いなし!「WAKUWAKUカレー」

 

 どうせ夜のイケイケの兄ちゃんがお昼の暇な時間にレトルトカレーを使ったカレー屋を出しているのだろう。そう思い中を覗くと、インドの伝統衣装を身にまとった男性がちらりと見えた。

 声をかけてみるとインド人とネパール人の2人でお店を回しているという。勝手に日本人が始めたお店だと思い込んでいた筆者は、想像以上の本格さに腰を抜かした。

オーナーのアキールさん(右)。どう見ても大人のお店の案内所をやっている雰囲気ではないと思ったら、バリバリのシェフだったという。

 オーナーは西インド出身のアキールさん(写真右)。寡黙だが人当たりがよく常連さんや従業員からは慕われている。

ADVERTISEMENT

 日本に来る前は現地でシェフをやっており、来日した後もレストランで働いていたのだという。その後、母親の味を日本で広めるためにお店を借りたところ、そこが夜はインド人たちが中心に運営する無料案内所だったそうなのだ。

 その物件をどうするか迷っていたところ、周囲の「そのまま続けちゃえば?」というアドバイスを受け入れてカレー屋さんを始めたのだという。
 

店内はテーブル席とカウンターのみのシンプルな作り。お客さんは常連さんが一人来ていた。
壁には中東の地図や風景写真、インドの神様が貼られていた。これらは夜も剥がさないのだという。無料案内所としても大分、常識から外れている。

「WAKUWAKUカレー」を始めたのは2019年。錦糸町は人口の割にインド料理店が少なく、その中でも人通りが多い場所に店を出したいと探していところこの場所に決まったそうだ。当初、この物件を狙っている人は多く取り合いになりそうではあったのだが、運命の糸に引かれ合うようにアキールさんのもとに落ち着いたのだ。

関連記事