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カレーは日本風とインド風の2種類
「WAKUWAKUカレー」のメニューは、日本人の舌に合わせた「岩城さん家のポークカレー」とインド人の舌に合わせた「アキールさん家のチキンカレー」がメイン。どちらも店内で調理しており手作り感溢れる仕上がりだ。
今回いただいたのは2種類のカレーを一皿で味わえる「あいがけカレー」(税込:1200円)。少しわかりにくいがチキンカレー側はジャスミン米、ポークカレー側は日本米が盛り付けられている。
興味津々に話を伺っていると店舗の奥からゴソゴソと大量のスパイスを出してくれた。これらを独自に調合してオリジナルの味を作り出しているのだという。
まずはチキンカレーからいただくことにした。王道のインドカレーで粘り気は少なくサラサラとしている。ひと口食べると弾けるようなスパイスの香りと辛さが口の中一杯に広がる。ふた口、み口と食べ進めるうちに額から、汗がぶわっと噴き出てくる。なるほど、これは日本人に全く媚びていない。
こだわりとしてはチキンカレーを作る際に、細切れの鶏肉を使うのではなく、ガラも含めてまるごと使っているのだという。そのため鶏の旨味が一般的なカレーとは段違い。食べていると常連のお客さんから「鶏を丸ごと使っているから骨に気を付けてね」と配慮の言葉をいただいた。
打って変わってポークカレーは日本向けのカレー。辛さ控えめでまろやかな甘味すら感じる。思い浮かべるのは実家のカレー。まさか錦糸町の無料案内所で家族と囲んだ実家の食卓が頭に浮かぶとは思わなかった。