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《「日本沈没」撮影現場で“異変”》小栗旬の英語はなぜ「下手と評判」か  香川照之、仲村トオルはNG連発で「迷いが出てる」

2021/11/07
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 初回の世帯視聴率が15.8%、個人視聴率は9.7%。その後も高数字をたたき出し、今期民放連続ドラマのトップクラスを駆け抜けているのがTBS日曜劇場「日本沈没—希望のひと—」だ。今年春期の同枠、「ドラゴン桜(シーズン2)」より好スタートを切った記録に、TBS局内からも安堵の声があがっている。

TBS日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」(番組公式サイトより)

繰り返し映画化・ドラマ化されてきた「日本沈没」

 小栗旬主演のこのドラマが“記録的”なのは、実はもうひとつある。ドラマ関係者は「出演者たちの“NG回数”です」と苦笑いを浮かべる。

主演の小栗旬 ©️AFLO

「セリフを噛むNGが4、5回なら当たり前、2ケタのNGも何度かありました。いちばんの理由は、ズバリ『セリフの難しさ』。日頃使わない科学用語と政界用語に、手練れの俳優たちが大苦戦したんです」(ドラマ関係者)

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「日本沈没」は、1973年に刊行されたSF小説の大家・小松左京の小説だ。

 当時上下巻合わせて約400万部も売れた大ベストセラーで、映画、テレビドラマ、ラジオドラマ、漫画、アニメに繰り返しなってきた。1973年末に公開され小林桂樹や丹波哲郎らが出演した映画は、翌1974年に邦画配給収入の1位に。2006年版では草彅剛や柴咲コウ、豊川悦司などが出演し、やはり大ヒット映画となった。

小栗旬、松山ケンイチ、香川照之ら豪華な出演者

「いずれも舞台は近未来の日本。地質の変動により日本列島が海に沈没・消滅してしまうという未曾有の大危機を、地球物理学者や政府、官公庁と国民、そしてマスコミの騒動を軸に描いています。

 今回のドラマでは、主演の環境省の役人を小栗旬。経産省の役人を松山ケンイチ。そしてキーパーソンとなる学者を“日曜劇場御用達”の香川照之が演じています」(同前)

「日本沈没」番組 (番組公式サイトより)

 ほかに週刊誌の記者役で杏、総理大臣役で仲村トオル、副総理役に石橋蓮司、厚労省役人役でウエンツ瑛士などなど豪華な面々が連なる。

厚労官僚役のウェンツ瑛士と外務官僚役の中村アン(番組公式インスタグラムより)

「実は撮影がスタートしたのはかなり早くて、去年の11月の終わりです。コロナ禍での撮影になったため期間に余裕をとったこと、そして主演の小栗さんがNHK大河ドラマの撮影に今年6月から入らねばならないという事情がありました。年末年始を経て今年の春にはクランクアップしています」(同前)