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THE ALFEEの坂崎さんと話していたら、木村拓哉くんが顔を出して…

――名曲珍曲を発掘する人気コーナー「うさんくさいポップス」で、赤坂さんが曲にツッコミを入れまくるのを聞いてきた身としては、そんな葛藤があったとは思えないです。山下達郎さんが同コーナーに乗り込んできたこともあって、カオスの極みといいますか。

赤坂 達郎さんは『山下達郎サンデー・ソングブック』(92年~)の収録を夜にすることが多くて、その後に「最高な曲があるから」とザ・レンジャーズ『赤く赤くハートが』を持って入ってきて。それを聴いてふたりで笑い転げて、今度は僕が「こんなのあります」と藤健次の『雪子のロック(「面白愉快で懐かし原盤」収録バージョン)』を聴かせたら達郎さんは床に転がって腹を抱えて笑っちゃって。

 達郎さんに関しては、放送中だろうとなんだろうと入ってきていいっていうルールで。基本的に『ミリオンナイツ』は仲が良かったら誰でもいつでも入ってきて良かったんです。THE ALFEEの坂崎(幸之助)さんと話していたら、そこに木村拓哉くんが顔を出して、そのまま3人で放送したこともありましたね。

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 達郎さんのファンだというリスナーから「達郎さんのニューアルバムって、いつ出るんですか?」と問い合わせが来たから、「本人に訊いてくる」と言って『サンデー・ソングブック』収録中のところをお邪魔したりね。

 

Chageさんとの番組バトルから生まれた『ふたりの愛ランド』

――夜1時から始まる『ラジ王』の火曜日担当だったChageさんとのバトルも語り草ですよね。赤坂さんが『ミリオンナイツ』で嫌がらせのようにChageさんが石川優子さんとデュエットした『ふたりの愛ランド』を流し、Chageさんが『ラジ王』で『摩天楼ブルース』を流したり。

赤坂 Chageさんがスタジオに来てくれて、『ふたりの愛ランド』を掛けたんですよ。そうしたら、その後の『ラジ王』で「あの曲、照れくさいよね」なんて話をしたのを僕のリスナーが聞いていて教えてくれたんです。それで頻繁に掛けるようにしたら、Chageさんが「赤坂、やめろって」と言ってきたのが始まりじゃないですかね(笑)。

 そこから歯止めが効かなくなって、勝手に『ふたりの愛ランド』のミックスまで作っちゃって。Chageさんとは、いまも仲が良くて、Voicyで僕がやっている「赤坂泰彦のラジオグラフィティー」にもメッセージを送ってくれましたね。あの頃は、そんなことが普通に出来ちゃっていました。

写真=末永裕樹/文藝春秋

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