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時代の徒花? いま見ると逆に新鮮? 80年代~90年代初頭の香りがもっとも色濃い、“超・懐かしスニーカー”BEST3

3位:エアウォーク ベロシティ(1991年発売)

エアウォーク ベロシティ(1991年発売)

 1990年代初頭、日本でもスケートボードやBMXなどのXスポーツがいよいよ本格的な流行期に入り、ストリートではスケートシューズが支持されるようになっていた。スケーターのニーズに応えるため1986年に創業したエアウォークが市場に送り出した「ベロシティ」は、沸騰するスケートボード人気に支えられ、世界中で熱狂とともに迎えられた。90年代初頭のスケーターシーンを象徴する名作スケートシューズとして知られている。

2位:プーマ スリップストリームスネーク(1988年発売)

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プーマ スリップストリームスネーク(1988年発売)

 80年代当時の最新テクノロジーを惜しみなく投入したバスケットボールシューズ。アッパーの一部にヘビ革を模したフェイクスキンを施すなど意欲的なデザインだったが、日本では奇抜すぎると受け止められたうえに高価だったため、生産・流通中止の憂き目を見る。ところが並行輸入品に人気が集まり、プレミア価格で取引されるなど、後年になってブレイク。アッパーにフェイクファーを施した「ザ・ビースト」という兄弟モデルもあった。

1位:リーボック クラブC (1985年発売)

リーボック クラブC (1985年発売)

 1970年代後半に起こった世界的なテニスブームは、1980年代に入っても続いていた。“クラブチャンピオン”の略であるリーボックの「クラブC」は、一般の競技人口も増加していたテニス人気を背景に送り出されたテニス用シューズ。フィッティング感が高いレザーアッパーと、優れたグリップ性能のソールを搭載し、その端正なルックスと履き心地の良さから、テニスプレイヤーのみならずカジュアルユースとしても世界中で人気を集めた。

スニーカーの魅力は…

 スニーカーというファッションアイテムの最大の魅力は、何だろうか。私は、古びないことだと思っている。100年前に開発されたモデルや過去のさまざまなストリートスタイルのシンボルになったモデルを現在の服にコーディネートしても、違和感が生じることはない。

 スニーカーの歴史に新たに加えられたブランニューモデルを追うのもいいが、過去のアーカイブに目を向け、定番モデルや復刻モデルの中から、自分の琴線に触れる一足を見つけるのも楽しいものなのだ。

(画像提供:辰巳出版『日本懐かしスニーカー大全』)

日本懐かしスニーカー大全

佐藤 誠二朗

辰巳出版

2020年10月2日 発売