90年代に勃発したハイスペック戦争。性能の高さと近未来的なデザインがたまらなかった“ハイテクスニーカー”BEST4
4位:ニューバランス M1400(1994年発売)
「M1300」に続く1000番台シリーズ第2段としての発売を目指したが、搭載技術があまりにもハイスペックだったため量産化不可能と判断され、一旦お蔵入りした曰く付きモデル。
結局、1000番台第2段は1989年発売の「M1500」に譲り、日本企画で量産体制を整えたのちの1994年、満を持してリリースされた。極上のフィット感が抜群の履き心地を生み出すニューバランスらしい高品質スニーカーとして、マニアからも一目置かれる存在のロングセラーモデル。
3位:ニューバランス M990v2(1998年発売)
オンロードランニング用の“900番台”シリーズ第1弾として1982年に発売された「M990v1」は、その性能の高さを「1000点満点中990点」という広告フレーズでアピール。高いデザイン性と機能性がランナーからもカジュアルユーザーからも高く評価された。「M990v2」は「M990v1」の発売から16年ぶりに全面改良した正統進化モデル。ハイテクスニーカー全盛期の1990年代に登場したため、ソール・アッパーともにハイテク系デザインにシフトチェンジされている。
2位:リーボック インスタポンプフューリー(1993年発売)
1980年代後半、リーボックは画期的なシューズフィッティング機構を開発する。手押しポンプによって圧縮炭酸ガスを送り込み、個々人の足形に合わせてアッパーの一部をふくらます“ポンプテクノロジー”だ。機構をフル活用した「インスタポンプフューリー」(瞬時にフィット感を調整できるため“インスタポンプ”と命名された)は当時のハイテクスニーカーブームに乗り、日本のストリートファッションファンの間でも爆発的な人気となった。
1位:ナイキ エアマックスシリーズ(1987年~)
ナイキのエアマックスといえば、人気が過剰に高まって極端な品薄状態となり、“エアマックス狩り”という強奪事件まで起こるほど社会をザワつかせた、1995年発売の「エアマックス95」が有名だが、シリーズ第1弾は1987年に発売されている。ナイキが独自開発したエアクッションシステムを見えるようにデザインしたソールが画期的。他ブランドも巻き込むハイテクスニーカーブームに火をつけた、スニーカー史上に名を残す人気シリーズである。