世の多くの親同様、発達障害&グレーゾーンの三兄妹を育てる著者も、かつては毎日怒ってばかり。その状況は、子どもも自分自身も辛かった。どうすれば親の気持ちや意図が子どもに伝わり、親子が良き関係を築けるのか。子育てがもっと楽にできる方法はないか――。日々悩み、試行錯誤を繰り返して、親から子への言葉を変える「声かけ変換表」を生み出した。ネットで公開すると、14万シェアを獲得して拡散。発達障害の子に限らずどんな子にも、また上司と部下にも応用できると話題になった。
本書は、その変換表に大幅に加筆し、「声かけ変換166例」を紹介。子育て世代を中心にヒット中だ。
たとえば「でもさ~」は「うんうん、そっかそっかあ~」に変換。ポイントは《否定せずに話を聴くことが、信頼関係の土台になる》。このように各変換例にビフォー&アフターのフレーズとポイントが明示され、詳しい解説が添えられている。
「各ポイントには、この部分を参考に、ぜひ我が子の個性に合わせてアレンジしてほしいという著者のこだわりが詰まっています」(担当編集者の財津勝幸さん)
子育て中なら、親である自分自身への「声かけ変換」がまとめられたチャプター0とエピローグも必読。
「毎日奮闘している親たちに寄り添うようなこの章で、思わず涙が出たという声も届いています」(財津さん)
2020年6月発売。初版6000部。現在27刷7万部(電子含む)