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目が肥えていく…フランスパン状のアンモナイトも
それでも一旦探索を始めると加速度的に目が肥えていく。
いかにもアンモナイト然とした渦巻き状の化石はもちろん、殻を側面から切り取ったフランスパン状のアンモナイトや、一見白い点でしかないべレムナイトの断面すら目ざとく見つけられるようになる。
階段にもアンモナイトは潜んでおり、数億年前に深海にいた彼らが今地上で買い物客の足下に装飾として姿を晒していると思うと数奇なものだ。
アンモナイトの存在感を明確に装飾へ活かしたとおぼしき配置もみられる。
断面の構造を見比べてみると、同じ個体ではないためわざわざよく似た別個体を持ってきて並べたのではないかとのこと。竣工当時装飾を担当した職人の粋な遊び心が窺える。