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――デヴィ夫人のどのあたりに惹かれたのでしょうか。

加藤 最初は『イッテQ』で夫人を見て、そのご活躍ぶりや、上品な出で立ちに圧倒されました。夫人という生き物に惹かれましたね。強い生命力を持っていて、他の人がしたことのない人生経験を積んでいる夫人の脳みそや体内は、どうなっているのか気になってしまって(笑)。会って話すだけで、何か分かるんじゃないかと思っていました。

 

 雲の上の存在だったけど、口笛の世界大会で優勝したことで、自分に自信がついて、もしかしたら会えるかも? と思うようになりました。

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夫人の知人にDMをしたらパーティーに招待してもらえた

――それでデヴィ夫人に会うことが目標になっていったんですね。

加藤 そうです。どうやったら夫人に会えるのか、調べまくる日々が始まりました。夫人に会いたい人って、世界中にたくさんいるんですよ。ライバルがたくさんいる中で、どうしたら一番信用してもらえるかを考えると、夫人と一番仲の良い人に近づくのがベストだと思ったんです。

 夫人のブログを読み漁っていると、ちょくちょく出てくる男性がいて、その人に狙いを定めました。Facebookで調べまくって、その人のアカウントにメッセージを送りました。「デヴィ夫人が好きなんですけど、夫人のパーティーに行かれてるみたいだったので、もしもそういうパーティーがありましたら、ご招待いただければ嬉しいです」と(笑)。

 

 一歩間違えたらストーカーですよね(笑)。だけどその時は高校1年生だったので、若いから許される! と思ってやっていました。

 後日その人から、「君みたいにおかしい子は初めてだ」と返信が来て。早速、次回開催されるパーティーに招待してもらえたんです。そのパーティーは1席5万円だったんですけど、その人がプレゼントしてくれました。

――そのパーティーはどこで開催されたのでしょうか。

加藤 目黒の雅叙園です。

――水戸から目黒まで行かれたんですね。お母様と二人で?

加藤 一人で行きました。母にその話をしたら、母もネットでその男性を色々調べ上げて、「あっ、この人安心なんじゃない、行っておいで」と。それで高校1年の時に電車に乗って、雅叙園まで行きました。

――そこでようやく夫人とお会いできたんですね。

加藤 そうです。だけど会ったという感じではなくて……。パーティーには何百人も人がいたので、その中の一人として軽く挨拶をした程度でした。

 その時に、何百人もいる場所では到底話すことはできないと思って、作戦を練り直しました。そうこうしているうちに男性から、「今度は夫人と歌舞伎を見る会があるんだけど、行かないか」と連絡が来て、これだ! と思いました。「ぜひ行かせていただきます!」ということで、二度目の再会を果たすんです。