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そばつゆに燻製香が絶妙にマッチ…立ち食いそば屋で「シャウエッセンそば」を食べくらべ《四者四様の絶品メニュー》

2021/12/07
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「のじろう」は「肉巻きシャウ天」

 5か月ぶりの訪問である。「のじろう」では「肉そば」が一番人気商品であり、シャウエッセンにもその肉を使ってみようということになったそうだ。「シャウエッセンに豚バラ肉を巻いて天ぷらにしてみました」と三津田さんは説明してくれた。

「のじろう」は江古田駅からすぐ
肉そばのぼりが派手になっていた

 その名も「肉巻きシャウ天そば・うどん」(450円)。その姿はなかなか壮観だ。バラ肉を巻いて揚げたシャウエッセンが2つ、わかめがたっぷりのってねぎが添えられて登場した。アツアツの独特のつゆをひとくち。鯖節や宗田節が利いたシャキッとした味である。麺は相変わらずの太麺。

 さて肉巻きシャウ天をひとくちガブリ。しっとりしたバラ肉の中から、パリッと皮がはじける食感が伝わってきて、シャウエッセンから燻製香のある肉汁がほとばしる。それがつゆと融合してやたらうまい。シャウエッセンがそばつゆにこれほどよくマッチするとは意外であった。そしてわかめを交互に食べ進む。

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「肉巻きシャウ天そば」450円はシャウ天が2つ入る
バラ肉の中からパリッとしたシャウエッセンが

 途中、卓上にあるラー油をシャウ天にかけまわして食べると、これがまた抜群にうまい。味変のマジックである。この味なら日大藝術学部、武蔵大学、武蔵野音大の学生達にも人気が出ること間違いなしだ。

ラー油をかけて味変、これはうまい

「一応10食限定になりますが、大切なキャンペーンなので注文がなくなるまでしばらく続けます」と三津田店長。頼もしい限りだ。