1ページ目から読む
4/6ページ目
「雪国」の「シャウエッセンそば」
3軒目は東武スカイツリーラインの梅島にある「雪国」で提供されている「シャウエッセンそば」(450円)。「雪国」は何度も文春オンラインの記事に掲載していただいているお店で、2か月ぶりの訪問である。
「うちはシャウエッセンとたぬきをのせたそばです」と山田店主はいう。その配合などを随分研究したようで、揚げ玉は通常の「たぬきそば」の3/4位の量がシャウエッセンの味とバランスがよいとのこと。また、シャウエッセンの注文後の加熱法は電子レンジで30秒がベストで、40秒だと羊の皮が爆発するそうである。
さっそく「シャウエッセンそば」に春菊天を別皿で注文した。そばは藪をチョイス。するとおもむろにシャウエッセンを2つとりだし、電子レンジへ。その間にそばを湯通しし、アツアツのつゆをどんぶりに入れてシャウエッセンをのせて揚げ玉をかけて登場した。
まずつゆをひとくち。じんわりと出汁が利いた熟成したまろやかなつゆである。そして、熱くなったシャウエッセンをパリッとかじり、つゆをすすりそばを食べる。これはシンプルなのになんともいえない燻製香の利いた肉汁がつゆと融合して傑作的うまさになっている。
「ポークソーセージを使ったそばを考案しようと準備していた時にこの話が『のじろう』の三津田さんから来たのですごいタイミングだったんです」と山田店主は話す。