個人経営の立ち食いそば屋4軒が面白いキャンペーン企画を始めたという。そのお題が「シャウエッセンそば」。
シャウエッセンといえば日本ハム株式会社が1985年に発売した超人気の粗びきウインナーソーセージである。100%粗びきの豚肉と羊の皮を使い、パリッとした食感が特徴的だ。
さて、そんなシャウエッセンを使ったそばの企画とはどのようなものなのか、そしてどんな商品が出来上がったのか、じっくり取材してみることにした。
「立ち食いそば四銃士」の壮大な企画
江古田の立ち食いそば屋「のじろう」店長・三津田昭宏さんが、11月16日夜8時半に次のようなメッセージをTwitterに掲載した。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために!! 立ち食いそば四銃士が繰り広げる壮大なるシャウエッセン企画。当店は11/19(金)より開始予定です。ぜひご賞味下さいませ。立ち食い肉そば・肉うどん のじろう」
参加した店は江古田「のじろう」、矢口渡「まる美」、秋葉原「そば清水や」、梅島「雪国」の4店である。「のじろう」「まる美」「清水や」は1年以内に開業した新店で、4店すべての店長が同年代とか。
三津田店長に話を聞くと、次のような流れで企画がスタートしたことがわかってきた。今年の夏前頃、三津田さんが「まる美」に訪問。また「まる美」店主の古瀬博文さんも「のじろう」に相互訪問し、何かキャンペーンをやろうという話になったという。そして、若者や学生さんでも気軽に食べることができるメニューを開発して販売しようということになり、目を付けたお題がシャウエッセンだったという。
「どうせやるのなら仲間を増やそう」ということになり、文春オンラインに掲載されていた「清水や」と「雪国」に話を持ちかけたというわけだ。文春オンラインが取り持ったということは大変光栄なことである。
メニュー開発の方法はお題の「シャウエッセンを使うこと」以外はすべて自由。そして、各店で試行錯誤すること約1か月。四者四様のシャウエッセンそばが誕生した。他店のメニュー写真を見て、全店主がびっくり仰天したというユニークなメニューが出揃った。それでは全4店の「シャウエッセンそば」をみていくことにしよう。