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実はまったく「らしく」ない…スーパー観光都市の玄関口「京都駅」には何がある?

2021/12/06

genre : 歴史, , 社会

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ドデカいビルの中には大階段も

 といっても、そんな駅舎も完成してからすでに25年近く経ったわけで、いまさらどうということもないだろう。とにかくここで言いたいのは、京都駅はドデカい駅ビルに覆われているということだ。

 ドデカいビルの中には大階段なる壮大な階段も設けられていて、どんな人が登るのだろうかと見にいった。が、こういう類いの階段は登るものではなくてカップルなどが座っておしゃべりをするためにあるのだろう。

映画などでも取り上げられる大階段

 ここで思い出したが、ずいぶん昔にこの大階段で行われたEE JUMPのイベントに行ったことがある。そのときにユウキさんがいたかどうかは、ちょっと覚えていません。

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京都での「何よりもありがたい武器」

 さて、巨大な駅ビルがあれば駅前広場も大きいのが当たり前で、タクシー乗り場には列ができていてひっきりなしにタクシーがやってきてはお客を乗せて去ってゆく。

 

 京都市内にはいくつも観光地があるしホテルもあるし、京都駅から離れているところも多い。だから、荷物を抱えて京都駅にやってきた観光客はとりあえずタクシーに乗る。京都の古くからの中心地からは南に外れた場所にある京都駅から観光をはじめるには、タクシーは何よりありがたい武器である。

 もうひとつ、タクシー乗り場とは反対にあるのがバス乗り場。京都市内には地下鉄が2本通っているが、必ずしも便利とは言えない。だからタクシーに次いでバスに乗る。昔は路面電車が通っていたがとうの昔にすべて廃止されているから、公共交通としてはバスに頼るほかないのだ。金閣寺から清水寺、東福寺に嵐山、御室仁和寺へ。バスの行き先表示を見ているだけでも、京都の観光地巡りをした気持ちになれる。

タクシーやバスは京都の観光には欠かせない

 このように京都駅の周りは、さすがの天下の観光都市のターミナル。駅前の通り(塩小路通り)を挟んでホテルや旅館も建ち並んでいるし、人通りは途切れず賑やかだし、烏丸口の名にもなっている烏丸通を少し歩けば東本願寺。何より天高くそびえる京都タワーが、“ここが京都だ”と力強く主張する。京都タワーは先の東京オリンピックと同じ年、1964年に完成した50年来の京都のシンボルである。