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「掃除しているのに汚れが落ちない…」そんなあなたに薦めたい!カラテカ入江慎也が伝授する 目からウロコの簡単“家そうじ”術《洗剤選び・便利グッズ・正しいやり方》

『汚部屋がピカピカになると世界が変わる! 業者のマル秘家そうじ』より #1

2021/12/20
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アルカリ性洗剤(弱アルカリ性洗剤)/ギトギトの油汚れもおまかせ!

 アルカリ性の性質を持つ洗剤のこと。pHの数値が8を超えて11 以下のものを弱アルカリ性、11を超えるものをアルカリ性と分類する。油分を落とす作用があり、キッチンの油汚れやリビングの手垢、皮脂汚れなどに効果あり。アルミや木などに使うと変色や劣化を招くことがあるので、要注意。

■アルカリ性洗剤の例
・キッチンマジックリン(花王)
キッチン用アルカリ性洗剤の定番。気軽に購入できるうえ、除菌もできるスグレモノ。

・換気扇レンジクリーナーPRO(リンレイ)
換気扇掃除向けの業務用洗剤。pH13 以上と強力なアルカリ性でベタベタ油もすっきり。

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酸性洗剤(弱酸性洗剤)/しつこい水垢は酸の力で撃退

 酸性の性質を持つ洗剤のこと。pHの数値が3 以上6 未満のものを弱酸性、3 未満のものを酸性と分類する。水まわりに白く残る水垢や浴室の石けんカス、便器の尿石などに作用し、落としやすくしてくれる。金属に使用するとサビの原因となる恐れがあるので注意。また塩素系漂白剤とまぜるのは厳禁。

■酸性洗剤の例
・サンポール(KINCHO)
おなじみのトイレ用酸性洗剤。尿石落としに定評あり、掃除のプロの愛用者も多い。

・技職人魂風呂職人(允・セサミ)
掃除のプロが作った浴室用酸性洗剤。浴槽や風呂いすに付着した石けんカスに効果あり。

中性洗剤/安心して使えるマルチプレーヤー

 中性の性質を持つ洗剤のこと。pHの数値が6 以上8 以下。主に界面活性剤の働きで、汚れを浮かせて落としやすくする。手肌や素材を傷めずに掃除ができるうえ、有害なガスなどを発生させる恐れもないので、安心して使える。日常の掃除や軽い汚れなら、まずは中性洗剤を試してみよう。

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■中性洗剤の例
・キュキュット(花王)
安全性の高い台所用中性洗剤はキッチンやリビングなど家中の掃除に活用できる。

・ウタマロクリーナー(東邦)
アミノ酸成分を独自配合。中性でありながら洗浄力が高く、油汚れにも水垢にも対応。

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漂白剤・カビ取り剤/洗浄・漂白・除菌が一気にできるのが魅力

 汚れの色素や汚れ自体を分解する薬剤で、主に塩素系と酸素系の2 種類がある。塩素系はアルカリ性、酸素系は弱アルカリ性で、酸性の油・皮脂汚れやカビを落とすことができる。塩素系漂白剤のほうが漂白力、除菌・殺菌力も強いが、酸性洗剤とまぜると有毒ガスが出るので注意が必要。

■漂白剤の例
・カビキラーハンディスプレー(ジョンソン)
塩素系漂白(カビ取り)剤の定番。スプレータイプで使いやすい。カビの根までスッキリ。

・オキシクリーン(グラフィコ)
酸素系漂白剤。お湯に溶かすと酸素の泡が発生し汚れに作用。漂白や除菌もできる。

※「塩素系カビ取り剤」は塩素系漂白剤と成分がほぼ一緒なので本書では同じ扱いとする。

除菌スプレー/掃除の仕上げに除菌効果をプラス

 アルコール系の除菌剤は雑菌がたまりやすい冷蔵庫内の除菌や、シンクまわりの防カビに活用できる。油を溶かす効果もあるので、軽い油・皮脂汚れの掃除にも有効。ただしフローリングなどアルコールにより変色・劣化する素材もあるので要注意。

クレンザー/こびりついた汚れを研磨剤でこすり落とす

 研磨剤と界面活性剤の入った洗剤。焦げつきや水垢など、こびりついて落ちない汚れを研磨剤の力で削り取ることができる。液体・クリームタイプと粉末タイプがある。木やプラスチックなどやわらかい素材に使うと傷がつきやすいので避けよう。