——派手にやりあっていただけに、なんだか寂しいですね。
アンナ なんだか、喧嘩にならなくなっちゃった。尾を引くので、言いたいこと言えなくなっちゃって。そういう面でも、病気って辛いなと思った。
父・辰夫に唯一、一目置かれていたこと
ーーアンナさんは若い頃、通っていた中高一貫校の校風に馴染めず、高校進学の際にあえて高校浪人をして自分に合う学校を探したと書かれていましたが、頑固なところがないとちょっとできないですよね。
アンナ 百々果にも最近言われたんですよ、「ママの頭には諦めるというのがない。しょうがないよねとか、しかたがなかったとか、そういうのがない」って。だから、疲れることも多いんだけど、戦うのが好きで。自分がこう行こうと思った道に進まないと気持ち悪いんですよ。
高校進学の時も、中高一貫の中学に通ったけど「このまま、ここの高校に進んだらどんな人間になっちゃうんだろう」と考えるくらい自分には合わなかったの。ならば、ちょっと茨の道に行こうと。自分で決めて「まずかったな」ってなっても自分のせいにできるけど、人に言われたとおりにやってみてダメになったからって、人のせいにする自分が嫌なのね。
自分の道は自分で作ると父にも言ってたので、高校の件は父も「おまえがそう思うならしょうがない」と理解してくれましたね。母は泣いてた。大学院まである学校だったから、ずっとそのまま進んでほしかったみたいで。
——いろいろあっても、辰夫さんはアンナさんに一目置かれていたというか。
アンナ いや、置いてはなかったと思いますよ。なにひとつ。あっ、ひとつだけある。
焼肉屋さん選びは、よく褒められたんですよ。「おまえ、店を選ぶのうまいな。いい店を見つけてくるよ」って(笑)。いつも、それで焼肉の時は盛り上がっちゃって。食べることに関しては、やっぱり似てたし、好みも合っていたんでしょうね。
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撮影=三宅史郎/文藝春秋
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