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「今はほとんど芸人の仕事もしてないので」“爆笑オンエアバトル初代王者”平畠啓史(53)が語る現在地

平畠啓史さんインタビュー #1

2022/01/08
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平畠 今は、皆さん知らないような人ばっかりですね(笑)。でも、ペナルティのワッキーとは、今でもメールしたり、仲良くしてますよ。あと、この前もロンブーの淳とNHKでバッタリ会って「うわぁ、淳だ!」ってなって嬉しかったですね。やっぱり同期と会うと、一気に時が縮まるというか。

 去年も沼津で寛平師匠が主催するマラソン大会があったんです。僕も顔だけ出したら、先輩のココリコ遠藤さんとか、ロンブーの亮とか、ワッキーも来てて。みんなで写真撮ろう!って、すぐに写真大会になりました。

お世話になった先輩はいる?

――デビュー当時は銀座の劇場で、芸人仲間と顔を合わせる機会も多かったんですよね。

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平畠 そこにも個性強いのがいっぱいいたんですよ。もう脂ぎったというか、やる気満々というかね。「やったるぞ!」とか「俺が一番や!」って思ってるやつもいれば、足を引っ張るやつもいたりして。ほんま変わってて、楽屋に犬連れてくるやつもおったし(笑)。

 それに、学園祭とかの営業は何組かで行くでしょ。みんながみんな、売れてたわけじゃないから、3組とか4組の吉本のパッケージにして向かうんです。その時の電車の中で、なんかワイワイしているような、してないような、そんな感じはよく覚えてますね。

 

――仲間でありながらライバルでもある……微妙な空気感ですね(笑)。同期の方以外で、例えば平畠さんがお世話になった先輩というと、どなたになるんでしょうか。

平畠 うーん、芸能界では特にこの人っていうのはないかなぁ……。僕、付き合い悪いんですよ。人付き合いが非常に悪いんで、「先輩とご飯行きました」っていうのがあんまりないんですね。ダメなとこなんですけど、誘われても断るんで。なんか、芸人のみんなとご飯を食べに行っても、僕の中では「100%楽しんでるかな?」って思っちゃうんです。

 でもこれ、仕事で考えると、行かないといけないと思うんですよね。売れたければ、絶対行かないとダメなんでしょうけど。そこが、やっぱり芸人としての意識が薄いところなんだと思います。