昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

 村上はイベントをドタキャンした当日の2020年11月29日に逮捕され、それから9カ月が経過したが、村上が参加していたHIPHOPグループ「Mall Boyz」の所属事務所からは何の発表もない状態だ。村上が提供した楽曲もYouTubeやiTunesなどで視聴したり、購入することができる。村上をよく知る別の音楽関係者が、逮捕に至るまでの経緯を明かす。

村上が出演予定だった2020年11月29日のイベント。直前に逮捕されたため出演できなかった

「村上は10年ほど前から、シングルマザーの年上の女性と交際していました。当時、女性には小学2年生の娘の絵里さんがいましたが、村上が女性宅に転がり込む形で大阪市内で3人での生活がスタートしました。娘さんは4歳の頃から村上と面識があり、すぐに馴染んだようです。籍は入れず事実婚のような状態でしたが、3人でUSJに行ったり、村上と絵里さんだけでよく出かけるなど実の親子のようでした。父の日には、絵里さんからお小遣いで買ったプレゼントをもらったと聞いたこともあります。絵里さんも村上の影響でHIPHOPを好んで聞くようになり、村上の実家にも遊びに行っていたようです」

 村上は2018年頃からHIPHOP業界で一気に評価を高めていく。しかしその背景には3人での新生活の影響があったという。

「絵里さんの母親の助けが大きかったようです。それまでは“自称作曲家”状態で、まさにヒモ男。働こうとしたこともあったようですが大抵3~4日で辞めてしまう上に、その度に非常に落ち込む。それを見た交際女性が村上のために音楽に没頭できるよう環境を整え、支えていたんです。村上本人だけでなく、難病を患っている村上の母親をお見舞いに行ったり、村上の家族のサポートもしていました」

娘の顔に飛び蹴りしたことも

 しかし、村上と交際女性の双方の知人によると、村上には“別の顔”があったという。

「とにかく酷かったのがDVです。“躾”と称して、お母さんにも娘に対しても暴力をふるっていました。娘さんの顔に飛び蹴りをして、血まみれにさせたことがあると聞いています。お母さんが慌てて止めに入ったようですが、娘さんは顔がひどく腫れて学校も数日休んだようです。村上は感情の起伏が激しく、些細なことで不機嫌になったり、すぐ拗ねる。仕事でも周りが気を遣う必要があり、しかもトラブルがあって都合が悪くなるとすぐに逃げる。でも、相手が女性だったり自分が強く出られる相手だと暴力的になるんです」

小学生時代の絵里さんと村上。この頃はよくじゃれあって遊んでいたという

 村上の行為は徐々にエスカレートし、血のつながらない絵里さんに対して「わいせつ行為」に及ぶようになった。裁判でも明らかになったその詳細を、司法記者が明かす。

「村上は2件のわいせつ行為で起訴されています。1件は母親の入浴中に一緒に住む16歳の少女の胸や下半身を触ったというもの。もう1件は、母親が夜勤の間に娘の胸を数十分にわたり触ったというものです。裁判では遮蔽措置がとられたうえで、被害少女自らが出廷しました。そこで彼女は、起訴事実以外にも日常的にわいせつ行為があったことや、幼い頃から何度も“躾”という名目の暴力行為があったことを証言したんです」

z