すぐにできる、目の周りの筋肉のエクササイズ
宝田 ありがとうございます。実は私、ファンデーションを塗ってないんです。
全員 ええ~~っ!!!
宝田 顔面をよく動かすので血流が上がりやすい、というのもあると思うんです。
渡辺 よし! ちゃんと教えてください(笑)。
宝田 では、手軽にできる顔筋リフトアップのエクササイズを。目をつぶって、眉毛と眉毛の間の鼻梁をつまんで下に落とし、同時におでこに手のひらをあてて上に引っ張ります。眉間を上下に伸ばすイメージです。それを20秒。そして、目をつぶったまま、今度は、まぶたの上と目の下を左右に揺らします。これも20秒ずつ。で、目を開けてください。どうですか、パッチリ開きませんか?
全員 パッチリ~!
宝田 目の周りの筋肉、眼輪筋のトレーニングなんです。「ちょっと疲れた。もっとパッチリしたいな」というときにぜひ。骨が減ってくると、眼輪筋も下がるので、骨量が減少する50ぐらいから、今のエクササイズは非常に効いてくる。朝でも夕方でも、パパパッといつでもやってください。
松本 質問です。まっすぐの姿勢は、頭がどの位置にあるのがベストですか?
宝田 では、深呼吸をしてみましょう。骨盤を立てるように背筋を伸ばして座り、足裏を床につけます。口を閉じて鼻から思いっきり息を吸います。目線は1階から3階を見上げる感じで。このとき舌は上顎につけて。スーッと吸って、口からフーッと吐く。これを3回。そして、その姿勢のまま、上唇と下唇を付けてください。上下の歯の間に3~4ミリ隙間ができませんか?
全員 できます。
宝田 これを安静時空隙といいます。これがいちばん、人間が疲れない位置に頭蓋骨が乗ってる姿勢。ちょっとうつむくと歯があたってしまうと思うのですが、それは安静時空隙がなくなっているということ。それの何がいけないかというと、上下の歯があたったままだと圧力がかかってしまい、いつも何かを噛んでいるのと同じになってしまうんです。
上下歯列接触癖と言って、肩や首が凝る原因にもなるし、高齢になってくると歯が割れたり、噛み合わせを自分で勝手に作ってしまうことで歯髄に影響を与え、歯髄炎を起こしたりもする。なので、うつむいてスマホばっかり見てないで、顔を上げる意識がまずは大切なんです。
そして、歯周病のケア。歯医者さんに行って徹底的に歯石を取って、日々のブラッシングも徹底的にやる。そういうケアをしつつ、なおかつ、やっぱり揺れてくるのは、中の骨が弱いから。骨粗鬆症です。
ですから、顎骨が減らないようにという意味では、タンパク質とカルシウムが重要になってくるんです。タンパク質は、女性は1日50グラムぐらい必要で、それはどのくらいかといえば、シャケの切り身1枚でだいたい20グラムぐらいだと覚えておいてほしいんです。