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連載テレビ健康診断

「生涯忘れへんわ」と松本人志に言わしめた、ココリコ田中の“問題児っぷり”――てれびのスキマ「テレビ健康診断」

『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)

 少し前までは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ)の“良心”といえばココリコ田中だった。マジメで芸人としても有能。時折演じる「我が田中」といったサイコキャラも、そのギャップが大きな魅力だった。だが、最近では、「笑ってはいけない~」シリーズでの「リアクション演技疑惑」など彼の「ダメ」な部分や「ズレている」部分が取り沙汰されることが多くなった。そんな田中の「問題児」っぷりがもっとも顕著になる企画が「スマホなしで待ち合わせ」だ。8回目となる人気企画。コロナ禍でロケができなかったため実に2年ぶりに行われることになった。

ココリコ・田中直樹 ©時事通信社

 提示されたお題に対し、スマホなどで調べることなく各々がイメージする場所へ向かい5人全員が合流できれば終了というもの。2週にわたって放送されたうちの前編では、「でっかい歩道橋」というお題に早速、問題児たる所以を発揮してしまう。その前のお題で3人が渋谷周辺にいたため、他の4人がそれに合わせ渋谷近辺の歩道橋に向かう中、上野にいた田中は当初、渋谷か六本木をイメージするも、道中の上野駅前の巨大な歩道橋を見て「これ見てよう向かわんわ!」とそこで止まることを決意。「これで文句言われることは絶対にない」「これはエグいわ、知らなかった」と自信満々だが当然合流することができない。5人同時通話で居場所を報告する際も得意げに「全貌がでかすぎて見えない」と言うが、この企画の趣旨は実際に首都圏でもっとも大きな歩道橋を当てるというものではない。いかに5人がイメージするものを合わせるか、だ。浜田も「そういうことじゃないやん」とツッコむが、「そういうことでしょ?」とキョトンとする田中。

 後編の最初のお題は「富士そば」。首都圏に117店舗もあり難題だが、田中以外は渋谷周辺にいるため、既に合流済みの松本・遠藤組は「浜田と方正のことを考え」恵比寿に向かう。方正もまったく同じ思考で同じ店を選択。一方、田中は5人共通でよく通う場所ということでスタジオ近くの番町・日本テレビ通りに向かう。考え方は他の4人に合わせているともいえるが、問題は移動中、「あれが富士そばかどうかが自信ないねん……」と言い出したこと。合流するか否かよりも、富士そばなのか他の店舗なのかが焦点になってしまう始末。果たして、目的地に到着して目の前に飛び込んできたのは「ゆで太郎」だった。「やってもうた……」とうなだれる。「怖い怖い、もう嫌やわ……」と怯える田中だが、サイコキャラこそ実は素に近いのではと思わせる怖さがある。予想を超えた事態に唖然とする一同。最後なんとか合流した後、松本人志は「ホンマ、すごいよな。生涯忘れへんわ」と呆れて笑った。

INFORMATION

『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』
日本テレビ系 日 23:25~
https://www.ntv.co.jp/gaki/

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