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大塚 何をもってアイドルとカテゴリーされるのかはわからないんですけど、自分の中ではもうちょっと、どっちかと言うと尖ったことをやってたはずなのに、それが「かわいい」に認定されてしまった誤差と言いますか……。毒とか、駄菓子の体に悪い感じを表現しているというスタンスだったので、まさか「かわいい」って言われるとは思ってもみなかったですね。

大人の関係を歌った“刺激的な曲”も……

――ただ、これまでの活動の中では、必ずしもかわいい曲ばかりを発表されているわけではないですよね。例えば『黒毛和牛上塩タン焼680円』は……。

大塚 あ、出た!(笑)

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――こちらは男女の大人の関係を歌った、かなり刺激強めな曲だと思うのですが、どういった心境で作られたんでしょうか?

大塚 これは、大阪に毎週のように家族で行っていた焼肉屋さんがあって。そこのタンが美味しいという話です。以上です(笑)。

『黒毛和牛上塩タン焼680円』リリース時の大塚さん

――(笑)。『黒毛』のカップリングには、『つくね70円』という、さらに刺激的な曲もありましたが……。

大塚 ひどいですよね、ギャップがね(笑)。意味としては、『黒毛』はベッドに寝かせられた女性の気持ちを書いた曲なんですけど、そのつながりで『つくね』は男性の……これ、どこまで言ったらいいんだろう(笑)。とにかく、『黒毛』は女性、『つくね』は男性っていう感じです!

「あぁ、すごいぶりっ子だな」

――ありがとうございます(笑)。少し話を戻しますと、デビューしてからアイドルのように認識されてしまったのは予想外だったと。ではもともとは、どういったアーティストを目指されていたんでしょうか?

大塚 自分的には、音楽を通して女性の方と共に生きていきたいんです。女の汚いところとかめんどくさいこと、醜いことも全て、女だからこそ分かったり、共感できたりするものがある中で、一緒に歩んでいける感じを楽曲に落とし込みたいというか……。

 

 女性がちょっとでも癒されたり、勇気づけられたり、楽しくなったり。そういうことを狙ってやっていたのに、なぜか一時期男性に受けて、女性からは「マジぶりっ子だな、あいつ」みたいになってしまったのは、悲しかったですね。

――女性に寄り添うつもりが、違う形で捉えられてしまった。

大塚 とはいえ自分でも、たとえば誌面で客観的に自分の姿をチェックしたときに、「あぁ、すごいぶりっ子だな」って思うことがあるんです(笑)。映像を見ても、なんかちょっとした仕草がフニャンってなってたり、まぁ、それはそう思われるよなって。そこは、自分でもちょっと意識して動かないといけないなと反省しました。

――そうしたことは芸能界に入る前、学生時代などにもありましたか?