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 東京から新幹線で移動、22時58分に名古屋駅に着いた。そこから近鉄に乗り換え、近鉄四日市駅に移動。さらにタクシーで某パチンコ店前に到着した時は0時を過ぎていた。 

毛布や寝袋を持ち出し…ちょっとしたキャンプ状態

 そのパチンコ店は30日も25時まで延長営業していたので、まだ打っている客もいたが、入口の横には31日入場の待機列が出来ており、すでに7名ほどが並んでいた。 

 四日市駅前の人気店には客が押し寄せることを予想し、ちょっと郊外の店まで来てみたのだが、それでも行列ができているとは……。また、コロナ禍もあって抽選入場方式が多く、列に並んだ先着順という店は誰も選ばないだろうとも思ったのだが、同じような考えのファンがこれだけいたということか。 

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 列の様子をみると、先頭は和気あいあいとお喋りしている3人組、その次は寡黙な3人組、その後ろに1人。20代後半~40代ぐらいで、全員男。筆者の前に並んでいた男性は車で来たといっていたが、なんと室蘭ナンバー。そんな長旅を? と聞いてみたら、地元が室蘭だが、いまは転勤で三重県に在住しているとのことだった。 

 午前1時を過ぎ、店の灯りが消えると同時に寒さが襲ってくる。並んでいた人たちが、自身の車から毛布や寝袋などを持ち出して暖を取り始める。後ろのほうには、簡易テントを張っている人もいた。ちょっとしたキャンプである。 

深夜の行列の様子。ちょっとしたキャンプ状態だ(筆者提供)
(筆者提供)

 こちらは毛布などの防寒グッズを持ってきていないので、ひたすら耐えるしかない。気温は2度。寒くて寝られないので、徒歩で10分くらいのコンビニまで何度も往復して時間をつぶす。 

開店まであと2時間、チラチラと雪が…

 6時過ぎに日の出となり、ようやく気温が上がるかと思ったら、チラチラと雪が降ってきた。開店まであと2時間ほど。かなり限界だ。 

 結局、徹夜組は15人ほどで、残りは早朝からやってきた組。開店直前には30人ほどの行列となった。正直、一時は命の危険も感じたが、ここまでの試練に耐えてやることといえばパチスロを打つだけだ。自分もそうだが、周りもすさまじい情熱だと思う。