森は2019年公開のアニメ映画『天気の子』でヒロインの声優として注目され、昨年は『この恋あたためますか』(TBS系)でドラマ初主演も務めた。髙橋は2014年に全日本国民的美少女コンテストでグランプリを受賞してデビューし、俳優として活動する一方で、昨年はバラエティ番組での話しぶりが“早口マシンガントーク”と話題を呼んだ。平手は俳優として昨年、ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)や映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』などの話題作に出演するとともに、歌やダンスにも力を入れている。
いまのところ、この年代の俳優では女性が圧倒的に目立つなか、存在感を示すのが加藤清史郎(8月4日生まれ)と板垣李光人(1月28日生まれ)だ。子役時代にCMの「こども店長」で人気を集めた加藤は、いまやすっかり成長してイケメンになったと、もっぱらの評判である。昨年も『ドラゴン桜』などドラマや舞台にあいついで出演した。板垣は、昨年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』での徳川昭武(徳川15代将軍・慶喜の異母弟)役や主演ドラマ『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売テレビ・日本テレビ系)でのジェンダーレス男子役などで注目された。1月7日スタートのテレビ東京系の深夜ドラマ『シジュウカラ』では、年上の女性と不倫する美少年を演じている。
坂道グループ、NiziU、ハロプロ
アイドルの世界でもこの世代が中核を担う。前出の平手友梨奈の古巣であるアイドルグループ・欅坂46は、彼女の脱退後、2020年10月に櫻坂46として生まれ変わり、昨年1周年を迎えている。その1stシングルでは表題曲「Nobody's fault」とカップリング「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」のセンターにそれぞれ、平手の後輩にあたる森田ひかる(7月10日生まれ)と藤吉夏鈴(8月29日生まれ)が起用され、新たなスタートを印象づけた。
同じく坂道グループの乃木坂46では、この1月7日、成人の日を前に新成人のメンバー8人が東京・乃木神社での成人式に臨んだ。新成人の数では、これまでグループ最多だった「華の94年組」と呼ばれた2015年の7人を上回る。そのなかでも遠藤さくら(10月3日生まれ)と賀喜遥香(8月8日生まれ)は昨年、シングル表題曲であいついでセンターを務め、世代交代の進む乃木坂46の新たな顔となりつつある。