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《他にもあった『冒険少年』“やらせ疑惑”》ハリセンボンはコンビニ弁当を片手にホテルへ、あばれる君は脱出翌日にも無人島ロケ…「脱出島」“過剰演出”は本当に「出演者の安全のため」だったのか?

《他にもあった『冒険少年』“やらせ疑惑”》ハリセンボンはコンビニ弁当を片手にホテルへ、あばれる君は脱出翌日にも無人島ロケ…「脱出島」“過剰演出”は本当に「出演者の安全のため」だったのか?

疑惑の「脱出島」 #5

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ハリセンボンのロケに関する“やらせ疑惑”

 11月27日、前日に小船にイカダを牽引されながら島を脱出したはずのあばれる君が、迷彩柄のパンツにカーキ色のブルゾンと、なぜか前日と同じいで立ちで再び港に現れ、A島へ向かう船に乗り込んだ。

 同じ船には、カラフルなウインドブレイカーを着たハリセンボンの2人も乗船した。

ハリセンボンは12時ごろに島に上陸した ©文藝春秋 撮影:細田忠

 あばれる君とハリセンボンの2人を乗せた船はA島に到着。そこでは、A島であばれる君とハリセンボンの2人が“偶然”遭遇するシーンや、マリンスポーツであばれる君とハリセンボンの春菜が対決するシーンなどが撮影された。

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 マリンスポーツで対決する場面を撮りおえると、あばれる君は再び小船に乗り、島を離れ、空港へと向かった。ハリセンボンの2人はA島に残り、ロケを続けていた。ロケの場所はあばれる君が前日までロケをしていた海岸と同じ場所だ。

 ところが1月3日に放送された『冒険少年』では、あばれる君とハリセンボンの2人は「別々の海岸」で活動を行っているかのような演出がなされていた。

ハリセンボン上陸から40分後、すでにあばれる君が画面左で待機している ©文藝春秋 撮影:細田忠
27日15時過ぎ、船はあばれる君を乗せ一足先に港に戻った ©文藝春秋 撮影:細田忠

あばれる君とハリセンボンの脱出は別日だった!

 また、番組では「脱出島」企画に参加したSexyZoneの菊池風磨に関しては、「スケジュールがあわず別日での挑戦」をしたというナレーションやテロップが入った。

 一方で、あばれる君とハリセンボンは同じ日にA島の脱出企画に挑戦したかのような「演出」がなされていた。しかし、実際にはあばれる君とハリセンボンの2人は別々の日に「島からの脱出」を試みたようだ。

『脱出島』では参加している複数の出演者が島内で“偶然”出会ってしまった場合、『遭遇ミッション』という企画を行うことになっている。毎回さまざまなゲームを遭遇者同士で行い、負けた方はアイテムを1つ相手に奪われるというルールだ。

 1月3日の放送回では、あばれる君が『遭遇ミッション』でハリセンボンに敗れ、あばれる君が持参したナイフをとりあげられるシーンが放送された。その後、あばれる君は海岸に落ちていた釘を加工して、『釘ナイフ』を作成。このナイフを使って、脱出のためのイカダを作るシーンが放映された。

持参したナイフを失い、あばれる君が放送で作った「釘ナイフ」。だが、時系列で言うと、島を脱出してからナイフを奪われていたことに…

 しかし、実際にはあばれる君がスタッフと共同でイカダを作った際には、持参したナイフは奪われてはいなかったことになる。

 また、番組ではハリセンボンの二人が深夜「海が荒れている」ことを理由に、一度島から離れたと説明された。しかし、同じ日に撮影を行っているはずのあばれる君に対しては同様の説明がなされることはなかった。

番組内では海が荒れているため、いったん島を離れることになった

 ハリセンボンのロケが行われた11月27日夜、A島から程近い港町では花火大会がおこなわれていた。花火大会が終わり、人気がなくなった深夜、ハリセンボンは船に乗って、港に戻ってきた。

27日目の夜、ホテルに戻るハリセンボン春奈 ©文藝春秋 撮影:細尾直人
27日の夜、ホテルに入るハリセンボンはるか ©文藝春秋 撮影:細尾直人

 その後、2人はコンビニに立ち寄り飲み物や弁当を購入すると、ホテルに戻った。翌日の早朝、2人は再び船に乗りA島へロケにむかった。

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