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 A島に到着した後は、あばれる君と同様にスタッフと共にイカダを組み立てたハリセンボン。14時30分、イカダが完成し、島からの脱出に挑んだのだが、海は大時化。

ハリセンボンがスタッフと作ったイカダ ©文藝春秋 撮影:細田忠

 イカダは波に逆らいながら100メートルほど進むが、すぐに島に戻されてしまう。1時間ほどでハリセンボンは島からの脱出を断念。2人を乗せた船は港へと戻った。その後2人は車で、空港へと移動。その日の内に鹿児島経由で最終便の飛行機に乗り、東京へと帰っていった。

28日のリタイア後、帰港するハリセンボン春奈 ©文藝春秋 撮影:細尾直人
28日のリタイア後、帰港したハリセンボンはるか ©文藝春秋 撮影:細尾直人

ハリセンボン近藤「TBSさんの回答ということで、すみません」

 取材班は1月12日朝、自宅を出たハリセンボンの近藤春菜に「脱出島」で行われたロケについて話を聞くため、直撃した。

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直撃取材を受けるハリセンボンの春菜 ©文藝春秋 撮影:細尾直人

――おはようございます。文春オンラインです。先日の脱出島報道についてです。

「すみません、今本当に行かなきゃいけなくて…」

――演者さんも限られたスケジュールで撮影されていたことは分かるのですが、今回のことで何か思うこと、感じていることはあるでしょうか。

「あばれる君も答えられていましたけど、オンエアでちょっとこう注意書きされていたりとか、スタッフさんも手伝っていますっていうのが書いてあって」

直撃取材を受けるハリセンボンの春菜 ©文藝春秋 撮影:細尾直人

――あばれる君が脱出した日の翌日に島に入られていますよね?

「(脱出したのが)同じ日とはでも、いっていない…」

――放送では(脱出ロケは)同じ日に撮られたように見えます。

「あー…」

――春菜さんも何か思いがあるのではと…。

「TBSさんも演者も、まああの、脱出島というのを、あばれる君もそうですけど、一生懸命やったということなので、あとはそうですね、TBSさんの回答ということで、すみません」

 吉本興業にも質問状を送ったが「番組制作に関わることについてはTBSさんに聞いてください」と回答した。

 取材班は同日改めてTBSに、新たな“疑惑”について質問状を送った。

 出演者のロケ日程が異なっていることに関しては、以下のように回答した。

「この企画は島から脱出するまでの時間を競うことを前提としております。そのため、ロケ日の差異について明示する事が必ずしも必要であるとは考えておりませんが、今回は菊池さんだけ大きくロケの日程が異なっており、あばれる君、ハリセンボンとの絡み も一切なかったため明示しました」

 だが、「島から脱出するまでの時間を競うことを前提として」いるのならば、ゴール後の出演者が再度島に上陸して「遭遇ミッション」をすることに何の意味があるのだろうか? 

“やらせ疑惑”についても問うと、以下のような回答だった。

「前提とする認識に隔たりがあるためお答えのしようがありません」