1ページ目から読む
2/5ページ目

壁一面のメニューをじっくり観察

 席についてあたりを見回すと、左右の壁一面にメニューが張り巡らされていることに気が付いた。そのメニューの数が多いことにまず驚く。しかも、そばの栄養素や大衆そばの歴史も記されている。

壁一面にメニューがびっしりと埋まっている
江戸時代の大衆そばの発展のポスター展示
二八そばやかけそばの発祥についても学べる

 とりあえず、そのメニューをじっくり観察してみた。上段左奥から、暖かいそば・うどんの部16品、中華等の部5品、ご飯の部11品、セットの部10品、冷たいそば・うどんの部9品、定食の部14品。これらだけではない。それぞれの部にさらに追加されたメニューが下にずらっと並んでいる。さらに厨房側のスペースにも「うな重」や「ちゃんぽんうどん」、「ほうとううどん」なども追記されている。じっくり検討していると15分以上はかかるだろう。

上段左奥から、暖かいそば・うどんの部16品
中華等の部5品、ご飯の部11品
セットの部10品、冷たいそば・うどんの部9品
定食の部14品

 女将のヒロミさんにお勧めをきいてみるとこれがまた面白い。

ADVERTISEMENT

「お客さんの好みですからねえ。どれもおいしいですよ」とあくまでもお客さん自身で選んでもらえれば説明しましょうというスタンスである。再度メニューを熟読すると、その中につけめんのコーナーを発見した。聞いてみると、せいろメニューでつゆは暖、麺は冷という。麺はそば、うどん、中華麺、どれでもよいという。そこで「かもせいろ」を中華麺で注文してみた。