他にも幾つか食べてみた。「おかめそば」(600円)はすごい量で、つゆが抜群にうまい。「カレーライス」(600円)も出汁と返しがきいた結構辛いタイプで、サービスでつく味噌汁がうまい。「かきあげ丼」(650円)はイカ天と野菜かき揚げが入ってアツアツで揚げたて、甘辛いタレもうまく大満足である。とにかく、「こんなに遠くに来てくれたのだからお腹いっぱい食べてほしい」と女将さんは繰り返す。
「気軽に通えるお店でありたい」
最後に女将さんからお客様へメッセージをいただいた。
「砂場は足立区宮城というちょっと遠い場所にありますが、地元のお客様のリクエストに応えて今まで営業してきました。朝6時から営業しています。コロナ禍でまん延防止期間はお酒の提供はできませんが、是非、お腹を空かしてお気軽にお越しください。いつも変わらない気楽に通えるお店でありたいと思っています。味の調整やリクエストがあればお申し付けください」
「砂場」は昭和の時代の最盛期にはオカ持ちや料理人などの従業員併せて28人もの大所帯で営業していたそうである。その当時は店前の商店街にはパン屋も肉屋も豆腐屋、八百屋、食堂もあって賑やかだったという。
女将さんに別れを告げて、活気に溢れていた昭和の時代を想像しながら帰路についた。街は寂しくなっても、「砂場」の濃い味と人情は不滅だと感じ入った次第である。次はグローブのようなトンテキがのった「焼肉そば」を食べることにしよう。
INFORMATION
砂場
住所:東京都足立区宮城1-19-3
営業時間:6:00~15:00、17:00~20:00(第2・4土曜日は昼営業のみ)まん延防止期間は昼営業のみ
定休日:日祝
駐車場2~3台あり、バスで行く場合はJR田端駅から都営バス東43系統荒川土手行で宮城都営住宅前下車が便利です。