人はどうして太ってしまうのか。そして、なぜ痩せられないのか。それは私たちのせいではありません。知らず知らずのうちに、脳内が糖質に侵されて「糖質中毒」になってしまったからです。では、何を食べてよくて、絶対に食べたり飲んだりしてはいけないものは何なのか、さらにはどのような食べ方をすると効果があるのでしょうか。

 そのヒントは、糖尿病専門医である牧田善二先生による『糖質中毒 痩せられない本当の理由』(文藝春秋)に書かれています。ここでは、同書より一部抜粋して、「糖質制限」の知られざる事実について紹介します。(全4回の4回目/#1#2#3を読む)

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 血糖値が大きく上がると、膵臓から大量のインスリンが分泌され、今度は血糖値が下がりすぎてしまう。これが低血糖の理由。

 血糖値が大きく上がると、膵臓から大量のインスリンが分泌され、余ったブドウ糖を中性脂肪に変え脂肪細胞に取り込む。これが肥満のメカニズム。

 つまり、私たちは普段から、大きく血糖値が上昇しないような食生活を心がける必要があるということです。

 これは、糖質中毒の問題だけでなく、健康を守るという観点からも非常に重要です。血糖値の急上昇は、糖尿病はもちろん、さまざまな病気を引き起こします。また、「AGE」という老化促進物質を増やし、あなたを外見的にも内臓からも老けさせます。

 血糖値を急上昇させない食生活を送るために、以下の2つの知識が重要になります。

 (1)血糖値を上げない食べ物を知る

 (2)血糖値を上げない食べ方を知る

 それぞれ、具体的に見ていきましょう。