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《枕営業も覚悟してた?》「博報堂の役員」を騙って性行為を強要する“一億円えっち男”を被害女性が告発「年間3800万円以上の愛人契約を持ちかけられて…」

1億円えっち男#1

genre : ニュース, 社会

《初めまして電通の小笠原(※仮名)と申します。突然のメールで恐縮です。実を申しますと偶然貴女のお写真をネット上で拝見いたしまして我々が現在企画しています某飲料メーカーのCMイメージに合っておられましたのでこの様なレアなケースですがメールさせて頂いた次第です》

 数日前、TwitterでこのようなDMを受け取ったと複数の女性が声をあげた。かねてより正体不明の人物からこうしたメッセージが届くことがあり、事情を知る人々が「詐欺だから気を付けて」と注意喚起を行ったのだ。

「“1億円えっち男”に騙されました」

 記者のもとにこの文面と同じDMを受け取ったというある女性から「“1億円えっち男”に騙されました」と連絡が入ったのは、2月初旬。女性は芸能事務所に所属し、タレント活動をしているA子さん(20代)だ。

A子さんの元に届いた“1億円えっち男”XからのDM(A子さん提供)

“1億円えっち男”とは一体何者か? 大手紙社会部記者が明かす。

「実は、大手広告代理店の役員などを騙って『CM出演の話がある』などと芸能関係の仕事をしている女性を誘い出し、大金をチラつかせて肉体関係を迫る手口は過去にもあったのです。犯行手口から、犯人であるXは “1億円えっち男”と呼ばれていました。Xは2009年4月に逮捕され懲役2年6カ月の実刑判決になった後、2013年2月、2019年1月にも同じような手口で逮捕され、それぞれ懲役4年、懲役3年の実刑判決が下っています」

 長年Xについて調査を進めている探偵事務所「総合探偵社ガルエージェンシー」には、今年に入って既に10件以上の相談が来ているという。

「私どもは複数の被害女性から相談を受け、2009年の逮捕時から動向を追ってきました。2度目の出所後、同じ手口でXの被害に遭った女性を確認しています。今年の1、2月での相談は10件を超えた。2005年から数えると100人を優に超える被害者の声が集まっています」

被害女性の投稿。女性は「ほかの被害者を出さないために、情報を拡散したい」と語った

 文春オンラインはこの“1億円えっち男”の免許証を入手。そこには、逮捕当時に報じられた本名と誕生日が記載されていた。SNSで“1億円えっち男”として出回っている写真とも顔の特徴が一致している。

 A子さんに見せたところ「私を騙した人と同一人物です!」とうなずいた。

「芸能界への憧れが強く、数年前に上京しました。しばらくは会社に勤めていましたが、東京で生活をしているとより芸能界への憧れが強くなっていく一方で。半年ほど前にようやく一歩踏み出し、いまの事務所に所属したんです。まだ右も左も分からないなかで、騙されてしまった。自分の甘さや世間知らずさに後悔しかありません」