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「料理に6時間かけても1秒で完食」オムライス、鮎の炊き込みご飯、カルメ焼き…“指先サイズ”のレシピ動画「ちびめし」制作のウラ側とは

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 ただ、収録している時は全ての音が入ってしまうので、お腹の音とかも入っちゃうんですよ。なので、お腹が空いた状態で撮影するとお腹の音が入ってしまって中断することもよくありますね(笑)。

「小さい食材」を求めていろんなお店を探すことも

――これから挑戦したいレシピはありますか?

あさみ 2~3か月前に小さい“稚鮎”を捌いた「鮎の炊き込みご飯」のレシピ動画は、視聴者様の反応がすごく良くて。これからもそういった小さい魚介系を探してドンドン出していきたいですね。

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稚鮎は3枚におろして炊き込みご飯に(テイストメイドジャパン提供)

――4~5センチくらいの稚鮎を使っていましたよね。

あさみ そうなんですよ。何軒かお魚屋さんを回って「稚鮎、稚鮎……」って探して(笑)。「これより小さい稚鮎ありますか?」って聞くんですけど、「ないよ」って言われて。周りから見たらちょっと変な人ですよね。

 そうやって小さい食材を求めていろんなお店を回って探すことも多いですね。例えば、 “マイクロトマト”という、小さいミニトマトがあるんですけど、それを置いているスーパーが少なくて。よく探し回っていました。

お米一粒にネタを載せた「一粒寿司」(テイストメイドジャパン提供)

――「ちびめし」の制作には何人の方が携わっているんですか?

あさみ 実は2人しかいないんです。私が企画制作を担当していて、カメラマンが1人ついています。なので、だいぶカツカツで(笑)。でも楽しいですよ。趣味の一環という感じでやっています。

動画内で映っている手は大体、私です(笑)。

――2人しかいらっしゃらないんですね。あさみさん自ら「ちびめし」の制作に立候補されたのですか? 

あさみ そうですね。私はもともと仕事に関係なく、小さい頃からミニチュアや小さいものが好きだったんです。テイストメイドジャパンにはインターンから入社したのですが、インターンでお世話になっていた時に当時の社長に「ちびめし」が好きだと伝えたら、「やってみる?」って言って下さって。それからずっとやっていますね。

「ちびめし」シリーズを担当するあさみさん ©文藝春秋(撮影・宮崎慎之輔)

――「ちびめし」は現時点でいくつレシピがあるのでしょうか。

あさみ 142レシピです。私が前任の方から引き継いでから100レシピ以上作っていますね。動画内で映っている手は大体、私です(笑)。

――月にどれくらいのペースで制作されていますか。

あさみ 1か月に2本~3本撮影しています。その月のうちに企画、試作して撮影までおこなって、編集はカメラマンが担当してくださっています。