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調理道具もミニチュア。自分で作ることも…

――調理器具も全部ミニチュアサイズですよね。あれは特注ですか?

あさみ 特注のものもあったり、購入したものもあります。包丁だと、3本セットで3万5000円で売っているんですよね。すごく高いですけど、その分ちゃんと切れますし、たまに研いだりします(笑)。

 特注のものでいうと、曲げわっぱのお弁当箱とか、ところてん突き、耐熱のグリルとかは以前インターンで来てくれていた子にお願いして作ってもらいました。

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特注した「曲げわっぱ弁当」(テイストメイドジャパン提供)

――ご自身で調理道具を作ることもあるのでしょうか。

あさみ あります。例えば、パンを焼く時に型がなかったので、牛乳パックを切って作ったり。ケーキの型は、小さいキャンドルを入れる器を使ったりしていますね。なので、常に小さいものを探しながら過ごしています。職業病ですね(笑)。

――キッチン台もちゃんと火が使われていますよね。

あさみ そうですね。もともと小さい高炉があったんですけど、それがキッチンの形だったので、それをキッチンにしちゃおうということで使っています。なので、ちゃんと火が使えるようになっていて、旅館の食事についてくるような固形燃料を小さく切ったり、ロウソクを使ったりして火をつけています。

実際に火が使えるキッチン台(テイストメイドジャパン提供)

料理自体は小さいが、ちゃんと音もするところもかわいい

――「ちびめし」は小さいのにとても美味しそうですよね。何か撮影時に工夫していることはあるのでしょうか。

あさみ 「テイストメイド」はもともと料理動画を作っていて、しずる感(※食欲をそそるような美味しそうな様子)を売りにしているところがあるので、それはミニチュアになっても変わらず意識しています。

チョコフォンデュ(テイストメイドジャパン提供)

 ただ、「ちびめし」は小さい分、しずる感を出すのがすごく大変です。マシュマロを使うレシピで、マシュマロをちょっと炙るんですけど、撮影でモタモタしているとすぐ固まっちゃう。なので、結構な数をやり直しました。チョコレートはあっという間に溶けるし、マシュマロは固まるし、みたいな(笑)。苦労しながら一番美味しそうに見える瞬間を撮影しています。

――映像以外でこだわっている点はありますか。

あさみ 「ちびめし」をご覧になる時にあまり音を出して観ていないと思うのですが、実は調理中の音も録っています。ミニチュアの包丁とまな板で実際に野菜を切る音は結構しっかり「シャキシャキ」って音がして。あとはフライパンで何か炒める時の「ジュー」っていう音がしたり。料理自体は小さいですけどちゃんと音もするので、そこが可愛いよね、ということで音も収録しています。