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「“キャバ嬢って楽しい”と思ってこの世界に入ると、きっと想像とは違う」 元キャバ嬢のマンガ家が明かす“一流のキャバ嬢”の条件

茅原クレセさんインタビュー#2

2022/03/10
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──連載とは別に毎日マンガを投稿するのは大変ですよね。ある程度ストックしておいて、1話ずつ投稿されているのですか?

茅原 まとめて描いていたこともあったんですけど、そのほうが大変だったので、いまは毎日描いています。1時間くらいで描けるので、そんなに大変ではないんですよ。いつも21時に投稿しているので、19時くらいから描くのが毎日の習慣になっています。

「キャバ嬢って楽しい」と思ってこの世界に入ると、きっと想像とは違う

──店内で三点倒立をして指名をもらったキャバ嬢の話に11.3万いいねがついたり、黒服の見事な仕事ぶりを描いた話に13.3万いいねがついたりするなど、いわゆる「キャバクラ的ではない」エピソードが人気です。このあたりは、狙ってセレクトされているのですか?

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茅原 これは私も意外でした。最初にマンガ投稿をはじめた頃は、「ネガティブなツイートのほうがバズる」とどこかで聞いたのを真に受けて、痛客の話をメインに描いていたんです。でも気分転換にほのぼの楽しいエピソードを描いたら非常に評判がよかったんですよね。描くのもそっちの方が楽しいです。  

 キャバクラとは関わりない人にとっては知らない世界だと思うので、そういう方でもキャバクラの世界が垣間見える投稿が面白いと思ってもらえるのかなと思いました。最近はなんとなくバズる傾向もわかってきたので、楽しく描かせてもらっています。

──確かに、Twitterの投稿を見ていると楽しそうで、キャバクラに行ってみたくなります。

茅原 「キャバクラってこういう楽しい感じだと思わなかった」などとリプライをいただくことも多いんですが、楽しそうに見えるのは、楽しい部分だけを切り取って描いているからです。実際は8割くらい、楽しくない経験やイヤな思いをするので、間違ってもハッピーな部分だけを真に受けて「楽しそうだから私もキャバ嬢やりたい」とは思わないでいただきたいです(笑)。

「キャバ嬢って楽しい」と思ってこの世界に入ると、きっと想像とは違いますし、イヤな思いをする確率のほうが高いので、勘違いする方がいたらごめんなさいという感じです。

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